名古屋行ってきました
電子図書館のその先は

ちいさな図書館でできること

鳥取からつくば目指して移動中。

川蝉さんの「図書館員もどきのひとり言」のエントリ、「情報管理2007年2月号より」でこんな文章を発見。

最後のほうに林さんとこの農林水産研究センターがかなりWeb2.0を実現してて、小さいところができるから、大きいところもできるはずといったことがあるのけど、小さいからできた、という面はないんだろうか?あと、実現できる担当者がいたということと。いや、実現できる担当者がいること自体が、その組織の才覚か?
まぁ、NIIや国会にそんな担当者がいないわけもないか。

引用元は

岡本 真. “「Web2.0」時代に対応する学術情報発信へ : 真のユーザー参加拡大のためのデータ開放の提案”.
情報管理. Vol. 49, No. 11, (2007), 632-643 .
http://dx.doi.org/10.1241/johokanri.49.632

このように組織や職員の規模もはるかに小さい農林水産研究情報センターでさえ、ここまでのことが実現できている。当然、真っ先にデータを開放すべき組織として挙げた国立情報学研究所(NII)や科学技術振興機構(JST)、国立国会図書館(NDL)に技術や労力の面で実現できない理由はない。

から。

 はい、その通りだと思います。小さい組織だからこそ職員のアイディアと企画も通りやすく、こういったことも実現できているのでしょう。それが目録やデータベース担当でなく、レファレンス担当という別部署の職員による試作を通じた提案であっても。当然、周囲への説得と理解と協力は必要ですが、その範囲が小さい、ということで。
 もちろん、「NIIや国会にそんな担当者がいないわけ」ではなく、彼らが本気になればもっと気合の入った、隙のないシステムを見せてくれるでしょう。その片鱗はデジタルアーカイブポータルでも見られます。

 では、「総合目録」を名乗ってはいるものの、専門図書館の集まりゆえに蔵書(灰色文献多数です)がかなり偏っている所蔵目録のAPIを公開して書誌が自由に取得できることに何の意味があるのか、Myrmecoleonさんご指摘の通り「ほとんどがNACSIS-CATにも加盟してるはずなのに,そっちではほとんど引っ掛からない」のはどういうことか、ちゃんとデータを提供すればWebCATだけで検索できるぞ、一箇所のサイトで統合的に検索できたほうが便利、などと言われそうです。また、「どこからリンクをたどって行ったらよいか分からない」という意見も頂きました。
 それでも、(たびたび取り上げさせていただき申し訳ないのですが)Myrmecoleonさんの「蔵書マップ」のように、APIを利用して横断検索を実現していただいているサイトもあるわけです。

 狙っていたのはまさにこれなのです。

 Webサイトの構造はよく「書籍」のメタファで語られ、設計されます。「表紙」から入って「目次」をみて「本文」を読む。しかし、それは検索エンジンにより「本文」に直接アクセスができるようになり、利用者は必ずしも「表紙」からリンクをたどる必要がなくなりました。
 検索サービスも同様だと考えています。「xxxxとyyyyが同時に検索できるのはhogehogeサービスだけ!」ではなく、必ずしも入り口が一つのWebサイトのみである必要はないと思います。あちこちのWebサイトから自由にデータベースにアクセスできるようにし、データベースへの入り口を遍在化させるのです。
 そのために件の総合目録にXMLで書誌データを返すAPIを実装しました。これは詳細な書誌データの開放のみでなく、先の「蔵書マップ」のようにさまざまなインターフェースからアクセスができるようにするための布石です。

 たった一つのインターフェースを利用者に押し付けることなく、利用者にマッチしたユーザインターフェースを自由に選択でき、それでも納得いかなければ自分で作ることもできます。昔の汎用機に接続されたダム端末経由の検索のイメージではなく、「インターネットらしい」検索サービスを提供したい、と考えています。

ああ、もう新幹線の発車時刻が近づきました。このエントリはここまでで。


[追記]

やっとつくばに着いたので追記です.

件のAPIですが、サーバの調整の関係で解説ページとは異なるURLで提供中です.
例としては

http://opac1.cc.affrc.go.jp/alis/xmlout.csp?ISBN={isbn}&DB=T&format={RSS10|RSS20|R2MODS|MODS}
http://opac1.cc.affrc.go.jp/alis/xmlout.csp?ISSN={issn}&DB=Z&format={RSS10|RSS20|R2MODS|MODS}

のようにして、RSS(1.0, 2.0)、MODS、RSS2.0+MODSで出力できます.
パラメータDBは T=図書、Z=雑誌です.

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