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PSPがDNSを引かなくなる件について

今日は「セカンダリDNSは伊達じゃない」話。

画質に惹かれて新型PSPを発売日に買いました。初代のPSP-1000も家にはあるのですが、画質が!明るい!きれい!なので満足です。しかも軽い!薄い! でも作りは初代のほうがきれいかなあ。

まずはPlayStation Storeにサインアップ。「まいにちいっしょ」を早速ダウンロード。目当ては今までPS3(持ってない)でしか配信されていなかった「トロ・ステーション」!
ああ、これでトロとクロの掛け合いが視られるよ。なんて心なごむコンテンツだろう。

いそいそとシステムソフトウェアをver5.0、そして5.01にアップデート。Skypeもあるので電話もできるよ(チャットはない)。すごいぜPSP。

そして週末。「トロ・ステーション」は毎日更新なので欠かさずダウンロード…あれ、エラーだって。

接続エラーが発生しました。
(805F0005)

それなに。何のエラーなの。エラーコードだけじゃ障害の切り分けもできないよ。
無線LANのアクセスポイントには接続できているものの、サインアップで失敗した模様。同一設定のPSP-1000も接続できず。個体の問題ではなさそう。そもそもパケットはサーバに届いているのかいないのか。

DHCPサーバというかルータのログを確認。IPアドレスは正常に割り当てられている。
”805F0005”でgoogleに聞いてみても、いまひとつ。

再度ネットワーク設定をやりおしてみた。IPアドレスもDNSサーバも取得できているのに、接続に失敗。
またアップデートでもあったのか。ネットワークアップデートを試行。

サーバとの接続に失敗しました。
DNSエラーです。
(80410410)

ええええええ。DNSサーバはルータのアドレスになっているのに…なぜホスト名を引けない。
今度はインターネットブラウザにIPアドレス直打ちでgoogleに接続。これはうまくいった。http://www.google.com/ はエラー。なら悪いのはDNSだ。でもなぜ。

ルータにtelnetでログイン。これだからヤマハ製ルータはやめられない。DHCPの設定には特段DNSの設定はない。WAN側にプロバイダからDHCPでIPアドレスが割り当てられた時のDNSを使っている模様。ならプロバイダ側のDNSサーバを使うのみ。
ちょこちょことコマンドを叩く。コマンドが良くわからないけどとりあえず show ? だ。hackhackhack。…プロバイダのDNSサーバ判明。これだ。

今度はPSPのネットワーク設定で、手動でIPアドレスを割り当て、プライマリDNSはルータに、セカンダリDNSにWAN側DNSサーバを設定。

どうだろう…おお、接続できた!
2日分の「トロ・ステーション」をダウンロード。いやされた~。

さて原因はなんでだろう。うちのルータが悪いのか。応答が遅いのか。でも無線で接続している他の2つのPCは正常に接続できているので、何かPSPの無線LAN設定にはコツがあるのだろうか。

その後。プライマリDNSでも接続できることがある。なんでか不安定。SONYに言っても、「それは相性」とかで片付けられそうな気がするので、とりあえずこれで放置しよう。


その他のPSPの使途。

LocationFree LF-PK1撮り貯めた番組とかDVD視聴。UMD VideoのMS Iglooその他動画を見たり、MACROSS ACE FRONTIER(ゲームはこれと「どこでもいっしょ」「talkman」しかない。)でINFORMATION HIGHをBGMにYF-21を駆ってみたり。やっぱPlusだよね。FはまだDVD2巻と最終話しか見てない。


来月の予告。

11月13日(木)~14日(金)のINFOPRO2008でリンクリゾルバネタで発表します。出番は14日のA会場、14:00-15:25のセッションA2です。

図書館総合展にも行きます。自社ブースのほか、11月27日(木)第6会場10:30-12:00のフォーラム、「もうOPACなんていらない!? -Google時代の文献検索と目録サービス-(仮題)」でNIIの高野先生とパネラーです。緊張です。
28日(金)は第2回ARGカフェでライトニングトークです。いつものマシンガントークを5~10分できれいに収められるかが見所だと思います。


Catalogerになりたくて

図書館退屈男。目録と図書館システム担当職員。でも目録は初体験。

「目録はじめてですぅ。レファレンスは何とかなります。でも得意なのはシステム系です」って、超少数派マイナー路線なのかもしれない。「今まで何やってたんですか」「それって、司書でなくてもよろしくなくて?」「覚えておきなさい。こんな司書、滅多にいないんだからね!」とか聞こえてきそう。
何か司書としてのIdentityを考えてしまう秋の夕暮れ。

とはいえ、係の主業務だから四の五の言わずにNACSIS-CAT目録システム講習会(図書コース)に「経験年数:3ヶ月」(20年6月現在)と正直に記入して果敢にエントリー、第5回を受講できることになったので行ってきました。(雑誌コースは落選しました。また来年。)
日程は10/15-17の2.5日間だけれども、今年度からは以下が必須になりました。これで0.5日分講習を短縮したとのこと。

通知は8/22付。約一月使って、しっかり予習してこいよ、ということですね。事前学習習得テストは10問/100点満点x3。とりあえずクリアできました。

この講習会はあくまで目録システムについて習得するものなので、日本目録規則(NCR)など各種目録規則については「概要を理解しており(記憶している必要はない)、規則を適宜、関連資料から参照できる。」ことが前提条件。目録規則そのものを教えてもらえるわけではありませんが、「NACSIS-CATの場合は情報源と目録規則をどのように解釈し規定の項目に入力するか」を学べます。

講師は大学図書館の方とNIIから委託を受けたNPO法人大学図書館支援機構から数名。略歴のご紹介はありませんでしたが、いずれ劣らぬ目録のベテランの方々とお見受けしました。

カリキュラムは大まかに以下のような感じで。各日の最後には容赦なくセルフチェックテストがあるのがポイント(先のセルフラーニングシステムを使います)。

  • 目録検索
  • 所蔵登録(1日目ここまで)
  • 書誌流用入力(階層なし)
  • 書誌流用入力(階層あり。親書誌子書誌とか中位の書誌とかはここで。)
  • 書誌流用入力出版物理単位(Volフィールドに追加するアレ)
  • 総合目録DBからの流用入力(2日目ここまで)
  • 新規入力
  • 書誌修正
  • 補講(3日目ここまで)

まず検索を覚えて入力対象書誌を確実にDBからヒットさせ所蔵を付与することを学び、参照ファイル(TRCMARCとかJPMARCとかUSMARCとか)からの流用、そして階層構造への変換(JPMARCには階層概念はない)。出版物理単位追加(NACSIS-CATでは「固有のタイトルを持たない」(例えば上下巻)は場合は同一書誌レコードになります。JPMARCはそれぞれ別レコードになっています。)。

このあたりをきっちり押さえてから、新規入力や書誌修正など、やっとNACSIS-CAT上のBOOKファイル上のレコードを直接触わる作業に入れます。この順序が、NII的に考える入力に要求されるスキルと実業務との関係なのかなあ、と感じました。つまり、「書誌修正」(参加館の独断で修正できる項目は限られます)はわかっていな奴は行ってはイカンゾ、と。共同構築している総合目録のポリシーと品質を維持する努力の必要性を肌で感じることができましたし、講師の方からもその意気込みが伝わってきました。

いずれにしても、集中して多数の事例の目録入力を行う、しかもベテランの講師のサポート付き、というのはハードですが勉強になるまたとない機会でした。


講習初日。実習中に質問をしたら、講師の方から話しかけられました。

講:「[図書館退屈男]さんですよね?」
図:「はい…。」
講:「まさか[図書館退屈男]さんがいらっしゃるとは…。」
図:「はあ…恥ずかしながら目録は採用15年目にして初めてなので…。」
講:「名簿を見て、『どうして』と思っていたんですよ…。僭越かもしれませんがよろしくお願いします…。」
図:「と、とんでもございません! こちらこそ…お手柔らかにお願いいたします…。」

周囲に「今度NACSISの目録講習にいくよ」というと、「講師ですよね?」「[図書館退屈男]さんが受講生だと、講師もやりにくいでしょうね~。」といわれる昨今。そんなことないんです。本当に目録系は苦手なんです。


前日はOpen Access Day記念? SPARC Japan セミナー2008 「日本における最適なオープンアクセスとは何か?」(資料あり)に参加してきたので、4日間NIIに通い詰めでした。しかもハイテンションなセミナーの気分を引きずったまま。疲れがどっと出た週末でした。この日は昼も「夜の部」もハイテンションでした。楽しい一夜を企画していただき、ありがとうございました。夜の部の詳細は、坂東慶太さんのブログあたりからどうぞ

このときにこっそり配布したLEGO図書館パンフレットは、改めてエントリを立てて公開予定です。LEGO話にお付き合いいただいた方、ありがとうございました。