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[第3回]図書館は視えなくなるか?  ―データベースからアーキテクチャへ ―

いよいよ第3回を迎えましたイベントのお知らせです。毎回あっという間に満席になる、ということですのでお申し込みはお早めに

イベント情報掲載ページ
http://www.d-labo-midtown.com/d-log-detail.php?id=172
 

からお願いします。(今回は電子メールでのお申し込みとなります)

今回のゲストは作家の円城塔さん。「言語」をめぐる熱いディスカッションが期待できるのでしょうか。

図書館は視えなくなるか? ―データベースからアーキテクチャへ
国立国会図書館長=情報工学者・長尾真のシリーズ対談

長尾 真 氏 ・ 円城 塔 氏
言語とはなにか― 書く、伝える、遺す

「もう、『本』や『図書館』はいらない!?」

これまで本という形を与えられていた情報は、インターネットをはじめとする様々な媒体の間を相互に行き来するようになりました。データベースとして機能してきた図書館も勿論、この変化の中に在ります。これからの図書館はどんな形で、どんな新しい「できること」を提供できるのでしょうか。言語や文字から生み出される行為や現象から、言語の可能性と不可能性を考えてみる。「書く」「伝える」「遺す」などの行為や言語の存在により生じるさまざまな現象と、本や図書館はどう関わるのだろうか?視えない本や図書館はありうるのだろうか?

自然言語処理の世界の尖端で言語と向き合ってきた情報工学者・長尾真氏と、「SF」「純文学」などのカテゴリーに閉じることなく自由に「言語とは何か」をテーマに書き続ける作家・円城塔氏による、言語を巡るトークセッション。

日時: 2009年10月1日(木)19:00-21:00 (受付開始 18:45)
会場・主催: d-labo/dream laboratory by SURUGA bank
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー7F
TEL: 03-5411-2363
ホームページ: http://www.d-labo-midtown.com/
  • セミナーはどなたでもご参加いただけます。
    • 一部イベントにつきましては年齢制限があり、保護者の同伴もしくは同意が必要となる場合があります。
  • 席数に限りがございます。
    • 場合によっては立ち見となる可能性がありますが、ご了承ください
  • セミナー参加の申し込みはE-MAILにて承ります。E-MAILには以下の内容を記入してください。
    • 参加希望のセミナー名・お客さまのお名前・人数・電話番号・E-MAILアドレス
  • 申し込みメール送信(先着順)をもって受付完了とさせていただきます。定員オーバーの場合にはその旨をご返信いたしますので、予めご了承ください。
  • 万が一日程変更・中止の場合にはご連絡させていただきます。予めご了承ください。
セミナー参加の申し込みの宛先: d-labo@surugabank.co.jp
イベント情報掲載ページ: http://www.d-labo-midtown.com/d-log-detail.php?id=172 

長尾 真 氏 プロフィール:
情報工学研究者・国立国会図書館長。1936年生まれ。工学博士。1959年京都大学工学部電子工学科卒業。京都大学総長、国立大学協会会長、独立行政法人情報通信研究機構理事長などを経て、2007年より国立国会図書館長。情報工学、特に画像及び言語という情報メディアを用いた知的な情報処理に関する研究において世界をリードする顕著な業績を挙げ、パターン認識、画像処理、自然言語処理、機械翻訳、電子図書館等の分野の発展及び学術振興に多大な貢献をしたことにより2008年度文化功労者に選出される。研究者として初の国立国会図書館長であり、就任時より「知識はわれらを豊かにする」という理念を掲げ、公務にあたっている。

円城 塔 氏 プロフィール:
1972 年生まれ。博士(学術)。1995年東北大学物理学科卒業。2000年東京大学総合文化研究科修了。北海道大学、京都大学、東京大学でPD[Post- Doctoral Fellow]を経て、2007年より小説家。第104回文學界新人賞、第1回文学賞メッタ斬り!新人賞を受賞。著書に『オブ・ザ・ベースボール』『Self-Reference ENGINE』『Boy’s Surface』。在学・在職中の専門は広義の物理学。主テーマは、言語とは何か。文芸誌、SF専門誌、Web雑誌などジャンルを問わず活動中。小説家へ転身してからの主な興味は、文字を使って何が可能か、或いは文字を使わずに何が可能か。動く文字や動く小説を文字を使って書くことはできるのか。例えば小説を読むことは読み手の中で何かが動くことであり、それを小説本体へ折り返すことはできるのか、等。スローガンは「飛び出す小説」「書けない小説」「消える小説」「勝手に書かれていく小説」等。

図書館サービスもSaaSですってよ、奥さん!ムフフ。

あるようでなかったSaaS(Software as a Service)による図書館サービスの提供が、NEC発で行われている、との報がありました。以下はNECのプレスリリースからの抜粋です。

http://www.nec.co.jp/press/ja/0908/2501.html
国内初、公共図書館向けの複数システムをSaaS型で提供」(2009年8月25日)

「GPRIME 電子図書館サービス」は、(1)Wikiの仕組みを用いて、図書館員や住民が郷土に関連する情報や書籍についてWeb上で事典のように作成・蓄積・閲覧できる「わいわいライブラリー」、(2)複数の図書館をまたがって図書館員・ボランティア等がSNS形式でコミュニケーションできる「SNSサービス」、(3)都道府県内の図書館や大学にある蔵書を一度に検索できる「横断検索サービス」、(4)これまでは 主に紙書類で行われていた図書館間の相互蔵書貸借業務を支援する「ILL(アイ エル エル)サービス」の4種をメニュー化しており、ニーズに応じて順次メニューを拡充していきます。

この「GPRIME」自体は、「官民の情報システム連携、ワンストップサービスの促進など「地域情報プラットフォーム」をサポートし、経営という視点で資産や人材を活用する積極的な戦略を可能」とするソリューションで、そのサービスのひとつとして図書館サービスもある、というところでしょうか。

さらに、総務省から出されている各種の資料を見る限りでは、「図書館の図書貸出予約のオンライン化」は住民からの要望もあり、オンライン利用の促進対象手続ともなっています。電子化やオンライン化のメリットが目に付きやすい、という点もあるのでしょう。かつASPやSaaSの利用が「情報システムの開発コストの軽減、開発期間の短縮、運用に係る負担の軽減等のメリット」があるとされており、今後も続くのではないでしょうか。

話を戻しますが、NECのプレリリースで気づいたこと2件。

  1. 図書館「業務」システムをSaaSで、とは書かれていない。OPACも連携対象として絵に描かれているだけかもしれない。
  2. 「(2)複数の図書館をまたがって」とは?

別のセミナーでも、ベンダさんから「ASPやSaaSも不可能ではないが、顧客数や信頼性を考えると現時点では業務系システムはローカルに置きたい」との意見もありました。何だかんだ言ってカスタマイズが多く入ってしまう業務系システムをSaaSにするよりは、共通仕様と最小限のカスタマイズで運用できそうなWikiやSNS、ILLや横断検索(これは県立クラスがtarget?お値段から)であればデータセンターでまとめてサービスできる、と踏んだのでしょうか。

また、以前、Ex LibrisのSFXに論文レコメンドを付与するサービス、bXについて紹介しましたが、ここでは「複数の "OpenURL Linking Layer"(=大量のSFXのデータ)をOAI-PMHで吸い上げる "Recommender Service Layer" を構築。ここにbXが位置する。」とありました。(薬学図書館 Vol.54 No.3, 2007のプロダクトレビューに紹介記事があります。id:mmtwins さま、このblogをご紹介いただきありがとうございました。)

この文脈で、「(2)複数の図書館をまたがって」を考えてみました。
現在は、図書館同士の連携システムというとILLぐらいしか思いつきませんが、貸出履歴データの共有とレコメンド、また自治体を超えたILLやレファレンス記録の共有などを考えると、図書館の業務系システムも単館で存在するより、お互いに連携させることで新たなサービスを生み出す、そういう戦略が裏で存在するのではないでしょうか。(しかも同一ベンダで固めれば県下の市町村の図書館システムのシェアはアップ。)

考えてみればNACSIS-CAT/ILLのようにセンター館を介した連携はあっても、図書館システム同士がPeer to Peerに連携するシステム、という発想は正直ありませんでした。うまくAPIが共通化されて、オープンな形での連携が可能なシステムを考える、というのも面白そうな話ではあります。

とはいえ、先のbXやPrimoの動きを見ていると、統合検索や各種の仕様自体はオープンにはしているけれど標準化せず自社製品に特化させ、結果として「囲い込み」が始まっている、と見ることもできます。それとも事実上のスタンダードとなるのか。あとは開発する人=図書館員の努力しだい、ということでしょうか。


「ムフフ」はJR東日本の割引サービス「トクだ値」のネコから頂戴しました。尻尾が「JR」な以外、何の他意もないです。


【先着100名】全国図書館大会U40プレミアセッション

図書館退屈男。U40脱出は目前。

ということで、今日はイベントの告知です。Under40のみなさん、チャンスですよ!

図書館大会はじめ各種イベントの懇親会。
「費用対効果に合わないような気がする」
「若い人が少なくて話が合わない」
「出席したけど知っている人同士が固まっていてさみしかった」
など、寂しい気持ちになりがちですが、今回は

  • 一言物申したい人はライトニングトークで思いのたけを熱く語れる(5分ですが)
  • 若い人が中心なので話しやすい(そのためにはあなたが出席する必要があります)
  • 飲めない人でもお得な参加費設定(飲んだ分だけ払ってください)
  • 業界で有名っぽい人と話ができる(かもしれない)

など、ライトな前夜祭を企画しています。
全国図書館大会に参加予定で、前泊の日の夜が空いている方はぜひご参加を。

前置きが長くなりましたが、以下詳細です。

10月29日(木)、全国図書館大会U40プレミアセッション開催

【開催日時】 2009年10月29日(木)午後7時~午後9時
【開催場所】 HUB(ハブ)日比谷店
                〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-6-8 松井ビルB1 電話03-3592-0309
【参加費用】 1500円 (スタンディング席。フードのみ)
                ※ドリンクは別途、カウンターで自費購入。
【参加対象】 図書館に関わるすべての人
【参加申込】 http://futurelibrarian.g.hatena.ne.jp/ から
【お問い合わせ】 u40_office あっと yahoogroups.jp (あっと はアットマークに置き換えてください)

全国の図書館関係者が東京に集う全国図書館大会。
その前日、10月29日(木)にイベントやります!

この機会に日頃なかなか知り合えない、他県の人、他館種の人とつながりをひろげたい……。

そんな人たちのための、そんな人たちによる前夜祭です。
特にU40な若い人々!あなたが主役です!
委託・指定管理など、いまの図書館の目の前の話は禁止。中堅からもっと若い人への説教も厳禁。明るい笑顔で図書館の夢を語るために集まってください。

第1部: ライトニングトーク

参加者のうち10人位が自分の現在の仕事について、短い時間で次々にプレゼンテーションしていきます。誰が登壇するかは当日をお楽しみに!
プレゼンテーションの立候補、受け付けます。

第2部: 自由おしゃべりタイム

たくさんの方とお話してつながりを広げましょう!席替えタイムもありますよ。

41歳以上の方にもオブザーバーの立場でのご参加をぜひお待ちしております。
ただし、ベテランのあなたが話題に入ってしまうと、若手はあなたの意見が聞きたくなって、自分の思いを語らなくなってしまいます。あくまで若手をそっと見守る存在としてご参加ください。ボランティアスタッフとして、ベテランならではのご活躍もあてにしています!

さあ、参加希望の方! 申し込みフォームから登録してください!
10月29日(木)の夜に、みなさんとお目にかかるのを心から楽しみにしています。

開催事務局(順不同):
・嶋田綾子(横芝光町立図書館)
・熊谷慎一郎(宮城県図書館)
・大貫朋恵(国立国会図書館関西館)
・葉山敦美(座間市立図書館)
・萬谷ひとみ(新宿区立図書館)
・丸山高弘(山中湖情報創造館)
・伊藤美恵子(新宿区立図書館)
・宮川陽子(福井県立図書館)
・西村彩枝子(江東区立図書館)
・稲場雅子(日本図書館協会)
・高野一枝(NECネクサソリューションズ)
・林賢紀(農林水産研究情報総合センター)
・田辺浩介(慶應義塾大学)
・岡本真(ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG))
+その他、大勢
※基本的に所属先とは関係なく、個人としての活動です。

なお、「俺も一丁乗るぜ」という事務局メンバーも大募集中です。こちらはU40でもO40でも問いません。


U40プレミアセッション。映画の公開前日にセレブな方が赤絨毯の上を歩いて見に行くプレミア試写会をイメージしています。そう、U40なあなたが赤絨毯でやってくる、そんな光景を思い描いて企画しました。

俺たちがteenagerのころ、こんな言葉が流行ってた。「Don't trust over 30」 30以上の奴を信用するな、っていうことなんだけど、ところが俺も、とうとう30になってしまった。だけど、ステージの上に上がってRock'n Rollを演るときは今も変わらずteenagerだ!
(浜田省吾、"On the Road'83". 渋谷公会堂, )