映画

やっと「時かけ」

 東京から60km離れたこの地にも、「時をかける少女」がやってきた。さらに遠い地のほうが上映が早いのには納得いかないが、見られるのでありがたく思おう。

 …と余裕なスタンスでいたら、上映は9/9から9/29までではないか。短いぞ。ということで慌てて先週見に行くことに。しかも最終週は上映時間が変更になっていた。事前に確認していなかったらひどい目にあうところだった。危ない。その他の地域での上映予定は、公式サイトの「上映館情報」をどうぞ。

 で、観てきた。あちこちのblogで多くの論評があり、いまさら感想を書いてもと思うところではあるので、とりあえず箇条書きで。

  • 7月の空は青かった。どこまでも青い。そして雲は綺麗。もう戻らない、でもまたやってくる夏。
  • プリンは大事。勝手に食べると遺恨を残す。
  • 資料修復専門の学芸員には正直憧れる。美術品を修復、保存する技術は資料保存にも通ずるところがあり、図書館員としては無視できない。
  • よく考えてみるとわずか2~3日の間の話。でもあの年代ならたとえ1日でも本当に長くて貴重で、帰らない1日だったはずと思うのは自分が年を取ったから。
  • 公式サイトの押井守のコメントは、「葱ぬきのカケ」と言いたかっただけなのではないか。

 こんなところだろうか。

 図書館退屈男の中では、「The Natural (1984)」「王立宇宙軍~オネアミスの翼~ (1987)」と並び、「何度でも見たい映画」の一つに挙げておきたい。
 ただ、惹かれるのはなぜだろう。「Natural」のように渋く、かつカタルシスを感じるわけでもなく、「王立宇宙軍」のようにむやみに熱い情熱やいちいち意味深なセリフ(大体覚えちゃったよ。さすがに王立宇宙軍軍歌は全部歌えませんが。)が心に刻まれたわけでもない。

 「葱ぬきのカケ」。シンプル。そして自分の過去に、あるいは今、隣の町で起こった出来事を見ているような、リアルな既視感の中の非日常。そんなものを垣間見たような気がする。だからもう一度観たい。もう一度観て、「あの世界」を垣間からではなく主人公と同じ目線で、繰り返して体験したい。そう思わせるところに惹かれた気がする。

 もっと早く、夏のうちに見ておけばよかったよ。


遠い「時かけ」

 カレントアウェアネス-R紹介されていた、図書館向けオープンソースプラグイン“LibX”(https://www.libx.org/)のインストールがうまくいかないので今日は自分語り。出来ていたら、喜び勇んでさぞや自慢げに書くいけ好かないやつと思われているかもしれないので、たまにはいいかもしれない。

 「時をかける少女」が巷で大人気らしい(Yahoo!調べ)。むかーし、ジュブナイル版で読んだような。いや、それは「ねらわれた学園」だったかもしれない(←作者も何も全然違うぞ)。とりあえず原田知世主演の映画は未見。 ゆうきまさみの「時をかける学園(ねらわれた少女)」は読んだけど。

 とりあえず、昼休みに走る雲と青空を眺めながら主題歌の「ガーネット」(奥華子)を聞いてみる。

 …ヤバイ、いい歌だよ。こんなん映画館で聞いたら泣き確定。脳内でヘビーローテーション。

 直ちに「ガーネット」を(定価1000円なのでamazonだと配送料取られて悔しいので)7Dream.comでオーダ。在庫あるといいな。ていうかいいから今すぐ持ってこい。ついでに9月から上映予定の近くのシネコンに行って前売券Get。当然クリアフォルダも、だ。しかも全国どこの上映館でも見られるチケットだぜ。映画の前売券なんて、はじめて買ったから浮かれてます。

 とはいえ、世間はどうか知らないが中~高校生の時の「夏」は、どよんと曇っていてただただ蒸し暑かった記憶しかない。ただぼんやりとしていただけだったんだろう。何年かしたら受験を経て次のステージへ移動、ぐらいにしか思っていなかった。
 大学ではサークルの夏合宿で地方の小学生と飯盒炊爨したりゲームしたりするイベントがあったりして、それなりの「夏の思い出」もある。西伊豆の海と夕焼けは絶景だった。

 社会人になってから、何回か夏に(冬もあったけど)LEGOのイベントをセットする側にいた。東京ビッグサイトの片隅で、完全に趣味でLEGOの展示や自作のロボット同士の対戦ゲームをやっているちょっと変な集団。おかけで仕事を離れて、いろいろなLEGOビルダーに出合うことができた。今はもうないけれど、楽しかった。「来年はもうこんなイベントはできないかもしれない」というセンチメンタルな、でもまたあるんだろうなという楽観論が入り混じった思いで毎年関わっていた。前日搬入の誰も居ない東館ホール。当日朝の空いた首都高速とレインボーブリッジ。そして青い空。夕暮れと共に撤収。たった半日のLEGOの展示。あっという間に過ぎてゆく夏の一日。スタッフは誰も社会人で、ちゃんと仕事もあるのになんであんなイベントが組めたのだろう。

 今年はなぜだか暑い中をあちこち駆け回って講演やら発表に忙しい(まだ2本ある!)。OPAC2.0というコンセプトがもの珍しがられるのも今年ぐらいだから、きっと思い出として美化されて記憶に残る夏になるような気がする。

 …「夢中でかける明日」かあ。毎日(でもないが)何かと日常に忙殺されているから辿り着いたとしても判らないけど、たぶん知らないうちに落としていて、大洗の海岸あたりに埋まっているんだろうな。