図書館総合展

図書館総合展(第11回3日目)

図書館総合展3日目。この日はサンメディアさん主催のフォーラム「図書館資料を100パーセント有効活用!「OPACを超える瞬間~図書館の現場から」」から。その他、詳しいレポートは以下のblogを併せてどうぞ。

発表は九州大学の片岡さんと慶應義塾大学の田邊さんから。冒頭に「『九大だからできる』『慶應だから』ということではなく、互いに知恵を出し合って、危機を乗り越えることが大事」「いい話を聞いた、だけで終わらず。後につなげていく、続けていくことが大事。」と発表のスタンスが語られた。

まずは片岡さんから。自館のWebに用意されている「とにかく検索」で様々なリソースは検索できるようにしてきたが、googleのように統合化と「見つけやすくする」ことが必要である。その手法として、Aquabrowser、Encore、Blacklight、Vufindなど、海外の次世代OPACの事例紹介の後、共通するコンセプトとして「人の思考のように探す」こと、またパーソナル化やSNSにより「参加と共有ができないか」と提案がなされた。

続いて田邊さん。システムに必要な3つ要素として以下が示された。

  • クラウドに直接アクセスできるパスを通す
  • システム構造を考慮したプロダクト選択
  • リソースの位置づけ、扱うシステムの棲み分け

現在のOPACはやはり紙ベースから電子化したもの。自館のOPACにしても、サービスフロントとして適切なのは図書館システム+OPACか統合検索システムなのか。現在もなお検討中とのことであった。

また、片岡さんからオープンソースアプリケーションXC(eXtensible Catalog)によるサービスを2010年にリリース、との構想が明かされた(XCのImplementation Partnersとして"Kyushu University working with NTT-Data Kyushu"と記載されている)。XCは図書館向けwebアプリケーションフレームワークとも言え、MARCXMLで正規化されたデータを取り込み、CMSの一つであるDrupalをインターフェースにできる。今後は、目次情報(日外アソシエーツさんのbookデータ)やCiNiiからのデータインポートも計画にあるようだ。これらによって、今までのOPACにはなかった論文情報などの検索をも取り込み、 多面的な情報検索ツールとしての運用を考えられている。

お二人からはこれらの導入に至る経緯や予算確保についても語られた。特に開発ベンダとの協同という点では、いずれも前向きな、新たな試みに積極的なベンダを選定できた、という。

残り時間が少なく、質疑はお二人からフロアに振る、という形で行われた。なぜか関係者が多いセッションだからできる技。

予算確保や合意形成、という点では筑波大の宇陀先生からコメントがあった。筑波大学は今年リプレースの予定であるが、前回のリプレース直後から次期システムの検討を開始。このことが予算削減に対抗できた、とのこと。「準備がないと攻撃も防御もできない」が印象に残る。

他機関、ベンダとの連携については、次世代OPAC情報交換用メーリングリストnxOPACの運営をされている阪大の久保山さんから。
元々は同じベンダの導入館用の情報交換を考えていたが、もうベンダにこだわらずに議論と問題意識を共有し、協調をはかりたいという趣旨が語られた。

従来の業務の変革の必要性についても取り上げられた。システムに合わせると運用とは噛み合わないことがままある。
これについては僭越ながら当方からコメントさせていただいた。

当方の図書館管理システムは1993年から検討開始、1997年から運用が始まった。最大の課題はこれまで個別に運用されてきた20以上の研究所の業務とどうすりあわせてゆくか。入力規則や分類規則、排架などすべてが異なる環境に統一したシステムを持ち込む。「こんなものは使わない/使えない」と言われても、徐々に改良を重ね業務を電子化し2004年にはほとんどの業務がシステム上へ移行された。当時検討に当たったスタッフはもう管理職になるなどしているが、「あのころ夢のように語っていたことがやっと実現した」との声もある。現在では当所と6つの独立行政法人等の60以上の研究拠点で同じシステムを使って業務が行われている。多くの先達の努力あってこそ夢が叶った。運用では担当者間の合意を取り付け、開発ではベンダと意思疎通を図る。言うほど簡単なことではないか、形は違っていてもだれもが同じ夢を持っていたからこと今日まで来れた。そう思っている。

そして今日のテーマ「OPACを超える」とは何だったのか。最後に語られたのはそれが「図書館員が図書館を超える瞬間」であること。OPACである限り図書館で終わってしまう。図書館を超えてCenter of Excellenceを目指す。図書館リーダーシップ論へのつながり。

2つのジェット機が澄み切った青空を飛行機雲で切り裂いて飛び去ってゆくのを埃にまみれた地上で呆然と眺めている。そんな気持ちにさせるフォーラム。勝ち負けとかあそこだからできるとかもうそういう次元ではない。弊社は閉塞気味にある図書館システム界隈で何ができるだろう。実践を示すことはこの流れを変えてゆけるのか。どこまで追随できるだろうか。自分ではなく、組織として。

特に、九大でのXC関連の取り組みは、単なるソフトウェアの導入ではなくその開発に積極的に関与してゆく意気込みが感じられ、刺激を受けた。一方的に海外ベンダの製品を利用するのではなく、開発にも関与する。オープンソースの世界では当たり前だが、ようやく日本の図書館員もその最前線に加わった。ソフトウェアに国境なんてない。よいものであればそれを使うだけだ。コミュニティに加わり、開発にも関われればなおよしではないか。

多くの示唆と全力で追い越された感。ポスターセッション口頭発表会場に。連れ合いと合流しe-mobileのデータカードを受領。これで回線の心配はなくなった。

午後はポスターセッション会場に集中。8セルバッテリー装備のThinkPad X41Tabletは左腕に重い。電池が尽きるのが先か、閉場が先か。

先に資料が尽きた。都合300枚。うちご説明を差し上げることができたのはおそらく100名以下。多いか少ないかはわからないが、関心を持っていただけでもよしとしよう。時間も閉場の18時が迫っていたので、ポスターをはがすなど撤収作業に移行。周囲の発表者に挨拶を済ませ、荷物を弊社ブースへ。その後は急ぎARGフェスト。一次会しか参加できなかったものの、多くの方にご挨拶できたことは収穫。


今年も図書館総合展は無事終わった。来年は出展者として来ることができるのか。(組織定員要求が通れば)弊社は来年10月に組織改編が決まっている。今の名称での出展はこれでおそらく最後。広報予算には常に見直しがかかっている。ポスターセッションで異なるアプローチの参加実績を作ったが、来年のことなど誰もわからない。

その後、このフォーラムの発表者を中心に「海外ベンダ依存はどうよ」という話題でnxOPAC上で議論があった。少なくとも連携のきっかけにはなっている。

また、図書館総合展事務局より、入場者数やポスターセッションの得票数などをメールで頂戴した。
1~3位はすでに報告されているが、当方のポスターは10位とのことであった。有効投票者数の約3%(一位は約10%)。当日の資料をResearchmapにおいたので、よろしければご覧ください。


図書館総合展(第11回2日目)

図書館総合展2日目。雨。予想通り来場者は減りそう。今日は特にフォーラムの予定を入れずポスターセッション会場と口頭発表に専念。

口頭発表は昼時間帯。ちょうどフォーラムの終わりと発表時間がずれる好位置。昨夜急遽作成した高橋メソッドなスライドでポスターの概要紹介を敢行。黒字に大きな白ゴシック文字。聴講者は少ないものの、12インチのディスプレイで伝達するにはちょうどよい規模。そしてややウケ。終了後は、NDLチームほか発表者各位と名刺交換。好感触を得る。

直後に会場へ戻る。ポスターの下に吊っておいた資料が減っている!うれしい!昨日、職場に連絡し資料の増刷を依頼した甲斐があった。来客も様々。直接ポスターを見に来ていただいた方、通りすがった方、そして背後の共用資料置き場の資料が消えてゆく。

今日は自社ブースに無線LANルータを準備してもらった。今こそThinkPad X41 Tabletの真価を発揮する時…が、ホールB奥のここポスター会場では電波が不安定なのか、接続→タイムアウトを繰り返す。混線か。ジャミングを掛けるような機器でも稼働しているのか。原因がわからぬまま新たなデータベース統合検索サービス、Database Quick Search(いまのところ仮称)の画面遷移をオフラインのWebブラウザのタブ切り替えで説明する。電脳紙芝居。通信に依存する遅延がない分だけ効率的なのかもしれない。

14時。人並みが途切れたのを見計らって、今日もヤマザキデイリーストアでの昼食。雨は隣のビルに渡ることさえ憂鬱かつ面倒にさせる。30分の休憩の後、フォーラム帰りの人波とともに前線復帰。

客足も増える。資料を配り、説明を続ける。新たなシステムも、シンプルなインターフェースが好評のようだ。

早速、「同様の横断検索システムを組めないか」というオファーを頂く。当方のシステムは1)最上位レイヤのユーザインターフェース(Xerxes)から検索を指示、2)指定した複数のデータベースに対してMetaLibを経由して検索を実行、3)MetaLibが検索結果の重複除去などを行いX-serverを経由してXerxesに戻す、という挙動をとる。あくまで横断検索を実行するのはMetaLibで、XerxesはPHPでMetaLibを叩くインターフェース。要望いただいた規模の横断検索で、高機能なMetaLib+X-Serverの構成を持ち出すのはコスト面でいささか苦しそうだ。

取るべき道は2つ。データベース側にAPIを実装するか、横断検索システム側でHTMLの検索結果出力を Schreen Scrapingして対応するか。ここは汎用性を取り、シンプルにOpenSearchベースでの横断検索を提案。当方の動作確認用OpenSearch用検索インターフェースを提示し、イメージをつかんでいただく。

出会いは様々だ。以前なら「OPACリストを…」。最近は「いつもblog(ここだ)を…」。そして「いつもtwitterで…」に至った。ネット上のメインストリームを行くメディアの変遷はリアルな出会いを、上下ではなく、特に横、同世代の出会いを増幅する。U40LiFoMULU。いずれも近しい世代がコアメンバーだ。これらをつなげる場としての図書館総合展。もうベンダの販促活動だけではない。一度であちこちの情報が入るのは有用だし大事。コミュニティはリアルな出会いで強化される。

そして蛍の光。18時。閉場。資料の残部を確認して自社ブースに戻り、再び資料の増刷を依頼。

資料を持ち帰らずに済むか否か。それはこのblogを読んでいただいた方のご来場にかかっている。よろしくお願いします。黄色いアンケート用紙の左上の数字に困ったら「21」です。(←しつこい)


図書館総合展(第11回1日目)

朝9時。来場者としては7回目。出展者としては5回目。第11回図書館総合展の自社ブースに立つ。毎年、朝一でブレーカを起して電源を入れていたが、今年は上司に後を任せポスターセッション会場でポスター貼り。はりはり。ポスターも様々だ。一枚物でどん!と見せる物。自分のようにパワーポイントスライド6枚のスタンダードな物(確かA3横x6枚で事務局から指定があったような)。そして通りすがった知人から「字が多いね」と一言。ちょっと凹む。

ポスターの前では一人。そして説明も、対応も一人。自社ブースでの集団-個人のやりとりと異なり、ポスターに興味を持っていただいた方にパンフを渡しご説明差し上げる。タイミング。ここが重要だ。相手との距離、空気感を読み取る。ポスター発表は初めてなので、読み切れない。あとは現場で学べ、か。

10:30からは(株)まちづくり三鷹主催のフォーラム、「高品質・低コストを実現した「Ruby図書館システム」~地域でつくり地域で育てるコミュニティ・ライブラリーシステム~」を聴講。以前より、「オープンソースソフトウェア(以下「OSS」と略)」で図書館システムを構築、と聞いていたので無視できない。

ざっくりまとめると、以下の通り。

導入館:「まちづくり三鷹」の姿勢に惹かれ、随意契約で調達した。

  • 昨年の新聞記事が切っ掛け。「大手の壁を打ち崩す」に惹かれた。話を聴くことに。
  • 市長部局の情報政策担当からもPUSHがあった。
  • ITによるまちづくり、に共通点を見い出した。自治体行政経験者でもあるまちづくり三鷹によるチャレンジ、サポートは心強い。
  • OSSに対する市の懐の深さがある。他部局での導入事例も多い。
  • 保守は地元ベンダでも可能。これで地場産業の育成につながる。
  • システムは背広をオーダする感覚で柔軟な変更。
  • 出来ますか、ではなく、作れと言って欲しい。とSEに言われた。
  • 文系の、自分の発想で開発するという思想を感じた。
  • 決定した仕様の柱はOSS、WEBベース、特定ではないH/Wの三点。
  • 地元経済の活性化を考えてくれたのが三鷹。それを塩尻が粋に感じ、市として導入できた。
まちづくり三鷹:OSS、特にrubyの利用でコストダウン。
  • システムのコンセプトは「人、情報、地域を繋げる」。
  • 市民の協力を得た行政の架け橋になるのがまちづくり三鷹。
  • 和製OSSへの期待は大きい。図書館システムの閉塞感を打破できると考える。
  • rubyの生産性の高さ。プログラマも「楽しい」と言っている。
  • パッケージシステムでないと導入対象にはならない。また、契約者のみにソースとライセンスを提供する形態をとっている。
  • システム(注:Webサーバがapacheとか)は全てOSSで構成。
  • ソースコードもJAVAの半分以下。
  • アフィリエイト利用を含めたamazon API対応など、紹介していない様々な機能も用意している。紹介は次の機会に。
  • レコメンドも技術的には可能。開発は続けている。
  • パッケージの中でカスタマイズの可否は厳密に切り分けている。
  • データベースのコア部分などのサポートはについては当方で、それ以外の部分は保守業者によるカスタマイズが行える。
  • 導入館によるコミュニティから改良などの要望を聞き取り、対応してゆく。
  • ASP、SaaSにも対応可能。
「市販の、または契約時までに市販が確定されている製品であること」というのは弊社でも仕様書の基本的な記入項目ですが、「契約者のみにソースとライセンスを提供」また「パッケージの中でカスタマイズの可否は厳密に切り分け」というのは本当のオープンソースソフトウェアといえるのか。導入したらソースコードの守秘義務契約などが待っているのでしょうか。
また、「導入館によるコミュニティから改良などの要望を聞き取り」はどのベンダでも少なからず行っていることで、導入館で開発されたコードをコミットしつつ総体としてシステムの改良を図ってゆく、いわゆる「バザール型開発モデル」とは異なるようです。単にOSSでの開発によるコストダウンを看板にするのではなく、その方向で開発が進むことを期待したいです。

まあ、OSSの導入を仕様書に記載したら、「仕様中のOSS相当のソフトウェアについては弊社が開発した、また関与するものではないため、ソフトウェア自体の保守や動作保証については責任を負うものではないがよろしいか」と正論の質問書を出してくるベンダもあります。自治体/政府調達の世界ではOSSを調達できても、新たなコードの開発などコミュニティ自体への貢献はできないフリーライダーになってしまうのは仕方がないことかもしれません。

この後はポスターセッション口頭発表。何の用意もしてこなかったのでグダグダ。大変失礼をいたしました。

遅いお昼をかき込んだ後、14:00には再びポスターセッション会場へ。弊社ブースからご案内されてきた方、またこのポスターを目当てにおいでいただきました方に感謝いたします。アンケートっぽい黄色い紙の左上には、「21」とお書きいただければ幸いです。アメリカンフットボールの背番号で言うとランニングバックですよ。

今日の失敗は諸般の事情で弊社ブースに無線LANを敷設できず、このためポスター前で iPhone 3G でデモをすることに。頼みのe-mobileカードは自宅。
実は、こんなこともあろうかとスクリーンショットをスケッチブックに貼っておこうかと思い買いおいていたのですが時間不足で作業できず。でも、「iPhoneでも検索できる」システムと言うことでお許しください。

Share photos on twitter with Twitpic明日は10時ぐらいから会場におります。この魚の布バッグが目印です。お気軽にお声をかけてください。


進出ス!(パシフィコ横浜的に)

今年もやって参りました図書館総合展。

今回はポスター発表者ということで、いつもの弊社ブースでのデモなどもありますが、個人戦メインの配置となっています。

とりあえず現時点での予定など書いてみます。
不在の際はポスターセッション会場(掲示番号21)に行き先を書いておきますが、弊社ブースと行ったり来たりになりそうです。

  • 11月10日(火)
    • 10:00までにポスターを貼る
    • 10:30-12:00 まちづくり三鷹さんの「Ruby図書館システム」聴講
    • 12:20-12:25 ポスターセッション口頭発表(展示会場内)
    • 12:30-18:00 ポスターセッション会場周辺にいますが、13時を過ぎたらお昼に行きます。
  • 11月11日(水)
    • 10:00-12:00 たぶんポスターセッション会場周辺にいます。
    • 12:20-12:25 ポスターセッション口頭発表(E206会議室)
    • 12:30-18:00 ポスターセッション会場周辺にいますが、13時を過ぎたらお昼に行きます。
  • 11月12日(木)
    • 10:30-12:00 サンメディアさんの「図書館資料を100パーセント有効活用!「OPACを超える瞬間~図書館の現場から」」聴講
    • 12:14-12:19 ポスターセッション口頭発表(E206会議室)
    • 12:30-17:00 ポスターセッション会場周辺にいますが、13時を過ぎたらお昼に行きます。
    • 18:00 撤収してARGフェストへ

ポスターのテーマは「次世代OPACの実現へ向けた統合的検索サービスの提供」としていますが、内容はOPACへのAPI実装によるデータプロバイダ化と、次のステップであるサービスプロバイダを指向した統合検索システムの構築、といったところです。
弊社ブースでも、今年はOPACにフォーカスした展示やデモとなっています。

技術面では、日本でも実装例が少ないEx LibrisのMataLib+X-server(MetaLibのAPIオプション。MARCXMLが話せるようになります。)の上にオープンソースのXerxesを載せてみました、などでしょうか。オープンソースのおかげでカスタマイズもなんとかなりました、とかそういう話題で。https://edb.cc.affrc.go.jp/mxsg/ でお試しいただけます。

ということで、皆様のお越しをお待ちしております。お気軽にどうぞ!


図書館総合展の歩き方

来週はもう図書館総合展ですね。弊社も出展するほか、図書館退屈男はポスター発表も予定しておりますので、皆様のお越しをお待ちしております。

どこからか、「図書館総合展の行き方や過ごし方がわからない」との声をいただいたので、「よくある質問」的なものを作ってみました。項目の追加や事実と異なる点はコメント欄などでお知らせください。

例によって、このページに見ての行動は自己責任でお願いします。

会場はどこですか?

  • 展示会場はパシフィコ横浜ホールB(2Fから入ってエスカレータを降りてすぐ)、セミナー、フォーラム会場はホールBの特設会場とアネックスホール(2Fを奥まで進む)です。

どうやって会場まで行けばいいですか? >> パシフィコ横浜アクセスマップ

  1. まずは横浜駅を目指します。
  2. JR・京浜急行なら横浜駅でみなとみらい線に乗り換えるか、京浜東北/根岸線で桜木町駅まで行きます。東急線は直通です。
  3. みなとみらい線ではみなとみらい駅で降ります。改札口を出たら左の奥、赤の長いエスカレーターを乗り継いで2Fへでます。このエリアが「クイーンズスクエア」です。ここから左手にまっすぐ通り抜けます。ちなみに、右へ行くとランドマークタワーです。
  4. 桜木町駅からは海側に出て、左にエスカレータがあります。しばらく動く歩道にのり、突き当たったら右に進みます。
  5. パシフィコ横浜へはどちらも一本道ですが、桜木町駅からの方が距離があります。

入場料は必要ですか?

  • 展示会場への入場は無料です。入口で招待券と名刺または用意されている用紙に必要事項を記入して受付に渡すと、館種別に色分けされた名札がもらえます。3日間有効です。
  • セミナー、フォーラムは有料の場合があります。事前にスケジュールなどでご確認ください。>> フォーラム等スケジュール確認

展示会場は混んでますか?

  • お昼、夕方などセミナーのない時間帯はそれなりに混みあいますが、セミナー開催時間は空いています。詳しいお話を聞きたいときはセミナー開催中が狙い目です。なお、一日あたり8000人前後来場します。

セミナー、フォーラムは混みますか?

お昼を食べる/買えるところはありますか?

  • 展示ホール1Fと展示ホールの奥に自動販売機があります。
  • 展示会場内でお弁当、軽食、飲み物を販売しているほか、パシフィコ横浜2Fに軽食・喫茶、1Fにヤマザキデイリーストアがありますがお昼時は混みます。
  • 会場外ではクイーンズスクエアやランドマークタワー1F(いずれも駅からパシフィコ横浜までの通り道です)などに食堂街があります。

休憩できるところはありますか?

  • 展示会場内の喫茶スペースにいす、テーブルがあるほか、展示ホール外にいくつかベンチがあります。

お手洗いは?

  • 展示ホールBの奥と1F通路、2Fにもあります。

宿泊したいのですが?

  • 会場から近い順では、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(パシフィコ横浜向かい)、パシフィック横浜ベイホテル東急、横浜ロイヤルパークホテル(ランドマークタワー上層階)、桜木町ワシントンホテル(桜木町駅前、ホテル内にファミリーマートあり)あたりでしょうか。

横浜中華街って近いのですか?

  • みなとみらい線で2駅、元町・中華街駅で下車するかタクシーでどうぞ。歩くには距離があります。

近くにコンビニやATMはありますか?

  • パシフィコ横浜1Fにヤマザキデイリーストアが、その他はクイーンズスクウェアやランドマークタワーにあります。

荷物を宅配したいのですか?

  • ホール出口にクロネコヤマトが待機しています。

展示会場はどこから回ればいいですか?

  1. まずは出展者一覧を見ておきましょう。
  2. 会場入口に配置図があるので、まず目当ての企業、図書館等を決めます。
  3. 目当てのところから回りましょう。
  4. たいていの場合、チラシをいただいたりアンケートを書いたり名刺交換などがあります。快く引き受けるとブースの方は喜びます。
  5. 話が長引きそうなら、「次のセミナーが」などといって撤退しましょう。
  6. パンフレットなど資料類やノベルディ(たいていの場合外資系がちょっとよい品)をいただけます。荷物になりそうなら、大きな袋を配っているブースを先に回りましょう。
  7. 受付でもらった名札は、館種ごとに色が異なります。出展者はこの色や所属を判断してお声をかけることがあります。

おすすめはありますか?

  • 弊社ブースをぜひ(嘘)

ということで、経験豊かな諸兄のアドバイスをいただけましたら幸いです。


第10回図書館総合展(3日目)

 図書館総合展も3日目。相変わらず午前中は人影薄く。
他社ブースを見て回るも、「出展者」の名札には声もかからず。

お昼はブース裏の売店でお弁当を購入。3日間連続。良心的価格がありがたいものの、ちょっとさみしい。

3日目はフォーラム等参加がメインで、まずはProject Next-Lのセッション、「日本初のオープンソース図書館システムでワンパーソン図書館を動かす-田辺がいなくても、システムは動くのか?-」。
本人が知らないところで開発者名入りのサブタイトルが付いているあたりがアナーキーかつバザール型開発の醍醐味(すごく違う)。

…受付に行列ができている!すごい人気だ!
お手伝いもあるのでささっと場内へ。で、某先生から「PCある?」と聞かれる。「CD-Rを焼くのが間に合わなくて」「印刷したメディアはあるけど焼けてない」ThinkPadはあるけれど、CD-Rドライブなんて今日は持ってない。「そうだよねえ」いや、普通そうですよ、先生。

発表(という名の原田先生のマイク不要ハイテンションアジテーション)と(田辺さんのcoolな)デモ。動と静。ThinkPadとMacBook。何か対照的。

INFOPRO2005で原田先生と出会い「何か」に巻き込まれ、2006年11月にProject Next-Lが立ち上がり2年。ようやくプロトタイプが配布できるところまで来るとは。感慨深く発表を拝聴する。願うだけでは叶わない。奇跡は待っても起こらない。「物」があれば試して議論もできるというもの。CD-Rを受け取った方はぜひご意見を。公式サイトですぐに焼ける.iso形式ファイルも配布中です。次は3月に都内で発表予定です。

セッション終了後、「ず・ぼん」でおなじみポット出版の編集長氏からお声をかけていただく。名刺交換。2日目のフォーラムもご聴講いただいたとのことで「一番面白かった」とお褒めの言葉を頂く。フィードバックをいただけるのはありがたい。聞けば、版元ドットコムでも書誌情報の無償提供を行っているのこと。志は同じ。連携してゆきたいところ。

続いては第2回ARGカフェ&ARGフェスト。配布/PR用に弊社ノベルディ(初回限定生産再販なし)を両手に抱え、待ち受けるはライトニングトーク。持ち時間わずかに5分。詳細はid:min2-flyさんのblogをどうぞ

発表の中では、「日本の大学院からのILL申し込みで困ること」(グッド和代さん/ピッツバーグ大学附属図書館)で触れられたRAPIDILLがスゴイ。元は台風で壊滅的被害(写真あり)を受けたコロラド州立大図書館が、蔵書を復活させるよりILLでフォローするために、Webでの受付とPDFでの返送システムを整備、これを相互利用してもらうことで自館も他の図書館も迅速なILLが実現、という仕組み。思わずお話を伺いながらEM-OMEで https://rapidill.org/ にアクセス。"Average Turn Around Time (Days): 0.62"ってどういうことよ。半日ちょっとで文献が取れるってこと?!。シビレル。日本でもこういうシステムがほしい。ていうか電子化した論文を持っているところは入るべきなのか?食指がああああ。

ところでみなさんちゃんと5分で話がまとまっている。自分…原稿すらない。全くのアドリブ。緊張。

今日のネタは「大学院に入ってみました」。4分30秒分を一行でまとめると以下の通り。

査読つき論文をとっとと書かないといけないのに、忙しいです。挫けそうです。力をください!

視界には岡本さんの持つストップウォッチ。04:30の数字が見えた。今だ!キメ台詞を!

みんな、持ってって! 銀河の果てまで! (ノベルディ的に)

(と言おうと思いましたが連れ合いからダメ出しがあり自重。でもつくば系はてなー各位には大ウケ。それみろ。)
と普通に初回限定生産ノベルディを「持っていって!ぜひぜひ!お一人何個でも!」とアピール。でちょうど5分。ありがとうございました~。

ライトニングトーク終了後は自社ブースへ取って返し、最後のご案内と後片付け。結局、配布できた資料は昨年比△50%。人の流れが悪かったのが敗因か。

18時。閉場。蛍の光。拍手。そして自社ブースのブレーカを落とす。今年もありがとう。

感傷に浸る暇もなく、次はARGフェスト会場へ移動。1次会はイングリッシュパブ。ギネスおいしいよギネス。
直面する課題を赤裸々に語ったライトニングトークはインパクトがあったようで、「実は私も大学院で」という体験をたくさん伺うことができ、励みになりました。ありがとうございました。

第2回ARGカフェ&ARGフェストの詳細はARGサイトとまとめリンクでお楽しみください。


では、3日間を総括的に。

前年比でフォーラムは倍、展示スペースも倍、会場は分散、でも来場者は数%増ではフォーラムに人がとられてしまい、展示に人が来ないのもむべなるかな。なんとかならかなったのでしょうか。動員が悪いと翌年の出展を見直し、と言われても仕方がありません。

年々知り合いが増え、受身の情報収集だけではなく図書館と関係の人々が集まったり情報交換ができる場所に図書館総合展は変化しているように思います。3日間で2万3千人と動員数だけ見れば、すでに図書館大会(2日間、約1900人)を凌駕しているわけですし。

また、大学など図書館関係の出展や、今年から始まったポスターセッション(来年もありますよ)もこの流れを加速するものでしょう。

一方で、弊社ブースに図書館退屈男目当てに来ていただける方も多く、不在などで失礼がございましたら平にお許しください。本当は、来ていただいた方と今度は弊社スタッフとを繋げて行かないと、と思うのです。もっと広がりを持って、情報と人脈は共有しないと。弊社は自分だけ出回っているわけではないのです。


第10回図書館総合展(2日目)

特別じゃない、どこにでもいる普通の図書館員。それが図書館退屈男。

さて、図書館総合展2日目は午前のフォーラム、知的資源イニシアティブ主催の「もうOPACなんていらない!? -Google時代の文献検索と目録サービス」で発表のほか、午後はブース。

午前のフォーラムでは、主に「OPACはどうなるのか?どうすべきか?」についてそれぞれの立場から自由に論じる、ということで、大雑把に発表内容をまとめてみた。

○高野先生(国立情報学研究所)「『連想する場』としての図書館 -情報を発想力に変える空間-」

  • ネット上の大きな情報とどう対峙するかというテーマは、膨大な資料を有する図書館においても同じ。そのためのツールがOPACである。
  • 「専門知識を要求しない情報サービス」のために、連想検索という手法を用いている。検索結果の中の正解や結果を要約した関連語から再検索するなど、利用者からのフィードバックを得つつ精度を上げてゆく。
  • 「連想の場」としての図書館レファレンスを実現したい。例えば「想(IMAGINE)」では、本の情報と本以外の情報とを関連付けるほか、本以外で得た情報を本の情報に関連付けている。分散管理されている多数の情報源を動的に融合し、主体的な情報収集と発見を支援する。
  • OPACはディレクトリサービスのひとつであるが、時代に合わせて変化してゆくべき。新書マップなどの試みはその変化を指向している。

○[図書館退屈男] 「OPACの使われ方を変革する2つの方法」

  • 目録にない情報は検索できない。現在のOPACは「在庫管理システム」。
  • OPACを変革する2つの方法
    • インターネット上のデータ群と連携、これを利用する。
      • 例えば、国立国会図書館のPORTAはシステム間の連携用インターフェース(API)を提供している。NIIもCiNiiで実装しようとしている。amazonはこの機能があるのでオンライン書店でありながら「書誌データプロバイダ」ともなっている。
    • 他のシステム、インターフェースから利用しやすくする
      • 「利用者は必ず図書館のホームページから来る」という発想は捨てよう。
      • igoogleやFirefox、IE7のプラグインからでもOPACは検索できる。
  • 書誌データにはPermalink(固定リンク)を割り当てよう。URLが固定されるので、リンクが容易になるほかGoogleなどの収集ロボットに拾われ、検索される可能性が高まる。
  • 異なるインターフェースから検索しても、最終的には自館のOPACの情報に行き着く。これが目指すところ。

○千野信浩さん(週刊ダイヤモンド編集部記者) 「棚の力」

  • 棚の「か」じゃありませんよ、「ちから」です。(笑)
  • 図書館で調べることは「何を調べるべきか」「調べるべき何かはどこだ」の2つ。
  • 出口、テーマが「まったくわからない」場合は図書館に行って棚、背表紙をみてさまざまな資料を発見しそこから発想をする。
  • OPACでの検索では書誌情報が得られるだけではない。タイトルから関連するキーワードを発見し、そこから連想的に違う検索後が見えてくることもある。
  • ある程度テーマが見えていればWebCatPlusの連想検索でで深く掘り下げる検索をする。
  • 一定程度の規模の図書館の方が情報が絞られている分かえって探しやすい。
  • amazonと宅急便の発展でオンラインからOutreachサービスが可能になった。図書館も変革を迫られている。ここにに重心を置くべき。
  • 棚作りは重要。たとえば闘病記を一箇所に集めるなど、内容で資料を集約できる。OPACはそこを支援するものだと考える。

図書館的なキーワードを使えば、高野先生や千野さんのアプローチは「ブラウジング」と言い換えることもできる。例えば背表紙が表示できる新書マップからは多くのヒントが得られるだろう。フロアからも同様に「背表紙から得られる情報は大きいが、現在のOPACではそれができない。」という指摘もなされた。
この点については、leva, "ウェブ上でよく出くわすあの光景って本当に「あるべき姿」なの?", Liner Notes. 2008-11-20. にて、「本の大きさ、厚さ、書誌形態などの情報は本を選ぶ上で結構重要な情報で、そういう情報を半ば無意識的に本棚から得ている」としてこれら形態に関する情報をビジュアルに表示することで仮想的に書籍の実体を表現する方法が提案されている。

出版社の方からは「自然科学系の参考図書では参考文献リストが重要。これらがリンクされればより価値の高いサービスになるのでは。」との意見もあり、高野先生からも「参考文献は資料のレコメンデーションにおいても重要な情報。」とのコメントがあった。個人的には、参考図書とあわせて10%割り増しでもよいので目次や引用文献リストのテキストデータを売ってもらえればOPACに放り込めるので大変便利なのですが。今度提案してみよう。

お二人の発言が「OPAC内の情報をどうやって利用者のほしい情報に近づけるか」についてのヒントになっているのに比較し、図書館退屈男からは「OPAC内の情報をどうやってよりリッチにし、かつ多くの利用者に提供できるのか」という提案になっているなど、微妙にベクトルが違う発表になってしまった感が。「空気読め」とまではいかないものの、もうちょっと利用者側のイメージが見えるような内容にすればよかったのかなと反省してみたり。(資料の公開については事務局と調整中です。)それでも、何かのお役に立っていればうれしいです。ぜひご感想などをお寄せください。

午後の自社ブース。雨のせいかそれほど来場者は多くないものの、さすがにフォーラムの間には接客に追われる。
その中でも、自分の母校の学生さんに出会えたことがちょっと衝撃。というか感動。司書課程を取っているとはいえ、この雨の中図書館総合展に来て情報収集しようという姿勢、応援したくなりました。

その他、午前のフォーラムの発表のせいか、ご指名をいただくことも何件があり、訪ねていただけることをいつもありがたく思っております。

早いもので図書館総合展も残りはもうあと1日。Next-LとARGカフェに参加することがメインになりそうですが、午前中は展示ブースも見て回りたいなあ。


第10回図書館総合展(1日目)

出展参加4年目の図書館総合展。
いつものように9時過ぎにブースに入り、ブレーカを上げる。瞬くスポットライトの熱、次々と起動するノートPCのファンの音が心地よい。資料を用意し開場に備える。

オープニングセレモニーの後、開場。心なしか展示会場への来場者は少ない模様。
お昼も昨年ほどの人出はないような。展示会場が倍になって参加者がばらけているのか、それとも隣のフォーラム会場にいった人々はそのままお昼→フォーラム会場に戻りのコースなのかも。
それでも、午前にもブースを訪ねていただいた方もおり、ありがたい限りです。

午後からはNII主催フォーラム「学術コンテンツサービスの成長点 -新たなニーズへの挑戦-」の第2部、「ひろがる、つながる、CiNiiの輪 -新CiNiiプレ公開&トークセッション-」。主に次期CiNiiの紹介とそのコンセプトについて。
(フォーラム全般については、min2-fly, "学術コンテンツサービスンの成長点:新たなニーズへの挑戦(図書館総合展1/10未満レビュー?)", かたつむりは電子図書館の夢をみるか. 2008-11-26. が詳しいのでこちらをどうぞ。)

コーディネータを務めるNIIの大向さんのスライドの表紙には"CiNii goes Open"の文字。次期CiNiiのコンセプトはこのフレーズに集約されていた。

OpenURL、OpenSearch、SOAP対応。そして検索結果のRDFでの提供。
現在のCiNiiの検索結果はPermalinkで

https://ci.nii.ac.jp/naid/110006656310/

と表記できるが、URLの末尾に

https://*.*.*.*/naid/110006656310/RDF

とすれば、PRISM(日本語解説)やDublinCoreで記述された書誌情報がXMLが返戻されるデモが行われた。

「図書館はデータプロバイダからサービスプロバイダへの変革期に来ている」として、CiNii他NIIの各種サービスの今後の方向性についての質疑があったが、回答をまとめると

  • NIIの他のサービスとデータも順次オープン化。この後に統合化があるだろう。
  • NIIのミッションはバックエンドサービスの形成。NIIしかできない役目だと考える。フロントエンドはユーザが自由に構成できるようにしたい。

といったところ。

岡本 真. "「Web2.0」時代に対応する学術情報発信へ : 真のユーザー参加拡大のためのデータ開放の提案". 情報管理. 49(11), (2007), 632-643.
林 賢紀, 宮坂 和孝. "RSS(RDF Site Summary)を活用した新たな図書館サービスの展開 : OPAC2.0へ向けて". 情報管理. 49(1), (2006), 11-23.

などで数年前から次世代の図書館サービスのあり方として指向され、また論考されてきた「蓄積されたデータの開放とサービス連携」がNII、NDLといった国内最大級のデータプロバイダにおいて実現されようとしている。もはや「次世代」ではない。ようやっと、我々は「次世代」に手が届いた。

このblogでも昨年3月に、

もちろん、「NIIや国会にそんな担当者がいないわけ」ではなく、彼らが本気になればもっと気合の入った、隙のないシステムを見せてくれるでしょう。

と言及したが、ようやく主役級のプレイヤーが出揃った。後は、この次に来る「サービスプロバイダ」を誰が、どう実装して見せるのか。
そして、弊社を含め、まだ「データプロバイダ」の域にも到達していないサービスは多い。OPACが、図書館サービスが次のステップに上がるためには、データの提供と再利用の両方に目配りしたサービス構築が必要になるだろう。(明日の発表はこのあたりに言及の予定)

展示会場に戻る。今年からの企画であるポスターセッションをいくつか拝聴したが、興味深いポスターも多かった。費用や要員などを考えると、ブースでの出展が難しいテーマであっても発表の機会となるこのような企画はぜひ来年も実現してほしいと願ってみる。そういえば、今年は展示ブースも木工装飾を施したものより基本設定+αに留まっているブースが多かったように思う。また、図書館関係企業のほか、大学、公的機関の図書館の出展が増えたことは、個人的に仲間が増えたようでうれしい。

自社ブースでのご案内に戻る。説明をこなしつつ、お客様と会いに来ていただいた皆様に失礼にならないよう。先日コメントさせていただいた「朝焼けの図書館員」の笹沼さんとお会いできたことが最大の収穫か。

閉場後は岡本さん他有志で関内方面へ。どうして岡本さんはよい店をあんなにご存知なのだろう。地元の地の利だけではない何かがあるに違いない。


図書館総合展(2-3日目まとめて)

背広の下のロックンロール。背広の中のEM-ONEα。背広のポケットのSkypePhone。電波な図書館退屈男。

ホールA内では自ブースに設置した無線LANからの電波はおおむね拾える。なので連絡用にSkypePhoneを用意したのだけれども、電波は届いても場内の騒音で通話困難。標準のイヤホンマイクは首のあたりにマイクがあるのですが、余計な音を拾ってしまい声が届かず。来年はうまい運用を考えよう。

で、何時間かおきに訪れる「xxxxさんいますか」のお呼びにも対応できず、失礼をしてばかり。運よくブースで待機中に訪れた方に新しいサービスなどご説明などしていると、その後ろで手を振っている知人が! すみません、すぐ終わりますからとも言えず、順番待ちをさせてしまう始末。図書館退屈男、話が長いのもいけない。結局お待ちいただいていた方も帰ってしまったり。本当に申し訳ないです。次回は確実に待機している時間を決めて、ブース前でデモや説明などできればと思いますです。

OCLCからも日本人のお客様が。珍しいことです。お名刺をいただく。昔のOCLCのロゴがバーコード=機械可読を意味したものだったとはじめて知る真実。そして、このロゴや名前もOnline Computer Library Center Inc. から OCLC Inc. に変わる、とのこと。これも時代の流れ。今後もお付き合いしたいところ。

NDLの方とはPORTAとの連携の件でご相談したかったのですが、担当の方にお会いできずブースにいた方に資料を託すのみ。OpenSearchに去年から対応しているので、連携はすぐできるはず。APIも早く使いたいな。
(後からメールを頂き、OpenSearchに対応済みなら連携は困難ではないとのこと。API公開は年内~年度内の模様。)

Yahoo! Japanからも来客が。こちらのRSS&XML APIFirefox対応アドオンの実装などついてご説明。先進的と驚かれた模様。御社のようなプロバイダと連携ができれば、もっと面白いことができるかもしれない。

今回は、昨年の資料に加え、青少年向けに研究成果を分かりやすく説明したパンフレットを別途配布。高校生以上向けではあるけれど、中学校や公共図書館の方にも好評をいただけた。
また、「うちは文系なので…農学は…」と仰る館種向けには、以前報道されたピーターラビットの日本初翻訳の歴史を塗り替えた「日本農業雑誌」2巻3号(1906年11月)の「悪戯な子兎」掲載号をお見せし、歴史的な資料も収蔵していることをアピール。実際にお使いいただく機会はないかもしれませんが、これもまた広報。

公共図書館の方には、このほか国立国会図書館のレファレンス協同データベースに入力したデータを見ていただき、このようなレファレンスにも対応できることをご説明。こちらも好評をいただく。だんだん活動を知っていただくためのネタが増えていることを実感。

その他、来場者からいただいたレファレンスにブースで回答したり。どこでもレファレンス。

そして運動不足な図書館退屈男の足は3日間の立ちっぱなしに耐え切れずもうぼろぼろ。パトラッシュ、僕もう眠いよ。それでもトークはとまらない。マシンガンのように話し続ける。で、「お会いに来てくれた方がいたけど、止まらないから声がかけられなかった」と厳しい指摘。来年からコンパクトに説明しようと思うものの、説明したい、伝えたいことは山ほどある。どう整理するか。課題は残る。

最終日。16時ごろには付箋紙が、続いて資料も在庫0に。用意した800部の資料が全て裁けました。
新しく当館を知っていただいた方のほかに、リピーターも増えているような感触あり。

18時に閉場のアナウンス。同時に説営業者が入ってブースの解体を開始。合間を縫って撤収作業。今年の図書館総合展が終わったことを思い知らされる。ちょっと涙。

来年は、第10回は隣のホールを使い「倍の規模で」行うとのこと。また来たい。そして新たな出会いの場になればいいなと願う。。


図書館総合展(2日目) Intermisson

2日目の夜はオフ会。参集範囲はmixi司書コミュニティ「OPACを作ろう」トピック+Project Next-L合同。の予定のはずが、大幅に人数が増え、24人で中華街で大宴会。

話は10月に遡ります。Next-Lの定例オンラインミーティングの際にオフ会の開催を決定、アナウンスとお店を予約。とりあえずこの時点で20名。

着々と申し込みを頂き、エントリ締め切りまでに17名が参集。

これで確定か思いきや、前日になって連れ合いからメールが。

(別の図書館員系SNSから)8日にオフ会実施の連絡があったけれども、合同?

取り急ぎそちらのSNSにログイン。メッセージを確認すると、

11月8日(木)17:30にxxxxブース前集合。
合言葉は「インド人は?」「ランガナタン」

そんな話はまったく聞いていない。インド人って、レインボーマンでも来るのか。勝手に人のブースを待ち合わせ場所にしないでくれ。まあ大丈夫だけど。
急いでそちらの主催者に合同開催の打診のメールを送信。

そして当日。連絡がつき、不安はあるものの合同で開催することに。
お店には人が増えたと連絡。本当は「変更は3日前までに連絡を」と言われていたのに、開始60分前に電話をするこの非常識さ。

現地到着。もう先に何人か到着していた。結局お店の2回を実質的に貸しきった形に。4,500円でコース料理+飲み放題。

19時を過ぎたので、とりあえず乾杯。テーブルが3つに分かれてしまったけれど、見知っていたりいなかったりの人々と話すのもまた楽し。以前、レファレンスをいただいて回答差し上げた大学図書館の方に始めてお目にかかったり、ネットで動画を配信(なんと無線LANが使えるお店なのだ)していたのでチャットで参加している人に挨拶をしたり。遠路筑波から参加していただいた筑波大の学生の皆様とお話できなかったのがちょっと残念。そちらはそちらで盛り上がっていたようです。

アルコールが進むと、さらに様々な表裏の業界事情も。勇気がないのでかけません。

お開きは9時過ぎに。でないと筑波から来た人は帰れない。
〆はNext-Lのボス、原田先生から。

「来年は2階を貸しきるぐらいの人数でやりましょう」
「でれきれば『Next-L出展打ち上げ』で」

…これ以上人が増えるのか。どうなってしまうのか。我々はどこへ行こうとしているのか。来年も幹事?うわあああ。

うだうだと立ち話の後解散。
非常に楽しい一夜でした。

こういうノリの集まりがもっとできればなあと、ホテルに帰って思う次第。
とりあえず明日もあるからもう寝よう。でも興奮して眠れない。

…夢の中でまで宴会の幹事をしているとは。