引けない「図書館戦争」
OPAC2.0を想う

分館という名の下に

弊社は分館だ。社名のほかにその名の看板も掲げている。他館より予算とか規模とかサービス内容で大きく差があっても、分館は分館。それなりの立場というものがある。
日々、中央館の暖かきご指導ご鞭撻の元、法的な面も含めさまざまな便宜を受けている。一方、苦い思い出もある。大人の付き合いとはそんなものだ。

いま、そんな中央館の周囲が揺れている。いわゆる法人化という波だ。
国の機関の法人化が、本当に国益になるのか。正直、それはわからない。機関の性格や業務内容にもよるだろうし。
ただ、本当に国としてしなければならない事業とは何か。それを検討し実行に移さないことには、危機的な状況からは抜けられない。だが、その決定が単純な数値による評価や政治的な意図からなされたり、いわゆる声の弱いところから切れられたり、ということはあってはならないと感じる。
分館としては、中央館が独法化されれば影響は少なくない。サービスにも影響が出る。

こちらは情勢を見守っているしかなかったのだが、先日中央館からこの件に対する記者発表資料が公開された。中央館Webサイトのトップページからリンクされているので興味ある方はご覧頂きたい。

A42枚という短いものだか、「圧力」に簡単に屈せず、凛として自らのあるべき姿を示す中央館の姿勢が感じられた。日本の図書館が依るべき存在であると感じさせられる。

分館であるが故、対等な立場にはなりえないシーンもあるが、協調し応援してゆきたいと思う。

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