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その名はNext-L

XooNIps library module v.1.0成果報告会

 XooNIps library module v.1.0がリリース、ということで成果報告会に出席。

 バージョンアップされた点は、

  • MODS対応スキーマを前提としてCiNiiへの対応を考慮
    JuNii、JuNii2にほぼ対応
  • EXCELファイルからのデータ一括登録に対応
  • 幅広いコンテンツに対応できるよう、アイテムタイプを変更、新設
    同時に入力項目も見直し
    アイテムタイプは以下の通り
    • Article (旧 Bulltin)
    • Book (旧 Rarebook)
    • Photo
    • Website(新設)
    • Video(新設)
    • Sound(新設)
    • Data(新設)
  • MODS形式での出力をサポート

 など。スキーマをMODSにしたのは、通常の目録入力作業の一環としてメタデータの入力も考えており、元々はMARC21で入力しているため作業者の理解が容易、またタグも英語で分かりやすい、DCより表現力がある、目録との互換性の確保、などが理由。実運用を考えたら、確かに慣れているデータの入力手法のほうがよいのかも。
 ただし、最初からMODSでデータ入力をするのではなく、アイテムタイプごとに必要な情報を入力し、出力時にMODSを使用するとのこと。

 帰ったら早速XooNIps XSAS版をインストールして試してわくわく…と思ってよく話を聞いたら、まだJuNii2対応の部分がfixされていないので、テストは待って欲しいとのこと。なので試験はちょっとお預け。

 そのほか、独自の試みとして、検索エンジンをMySQLではなくGoogle MiniやGoogle Custom Search(Google Co-op)を利用した事例が紹介された。XooNIpsでもPDFファイルの全文検索はサポートしているが、機関リポジトリのように大量のファイルとページ数が相手となると検索速度が低下するため、Google Mini等を試用しているという。管理画面も見せていただいたが、検索インターフェースはかなりカスタマイズ可能。検索結果は基本的にはXMLで出力され、これをXSLTで変換して表示しているため、Googleライクにもそうでない結果表示にもできる。カスタマイズの自由度はGoogle Miniの方が高いとのこと。

 また、今後の展開としては、SFX/Metalibとの連携の計画が上げられた。
 まずは、SFXのナレッジベースに慶應のリポジトリKoaraの掲載誌名等を一括でアップロード、Metalibの検索結果からこのSFX経由でKoaraの誘導させる(フェーズ1)、またMetalibはOAI-PMHを話せるので、Koaraからメタデータをハーベストした上で、Koara側でOpenURL対応を行い、SFX/MetalibのFull Textターゲットとして誘導させる(フェーズ2)、などが計画されている。

 弊社でもSFXを導入しているので、このあたりも興味深い。
 この界隈の動向は、「機関リポジトリをどうやって構築するか」から「どこからアクセスしてもらうか」「どうやって収載論文の可視性を上げるか」にシフトしているようだ。弊社としては、「周回遅れ」にならないよう、先端の動向を収集しつつ最適解にトライ、というところか。

 説明会の後は例によって懇親会。夏に顔見知りになった方々を含め情報交換。
 うちでも早くリポジトリのプロトタイプぐらいは作りたいのですが。


 帰宅の途上、時間があったのでヨドバシAKIBA店へ。いつもより店外に人が多い。そういえば入り口付近に「何かを待っている」風情の人が着々と増えていた。ぼーっと電光掲示板を見る人、携帯をいじる人、何かしらPDAで入力している人。一様に「俺は待ってるぜ」なオーラが見える。

 そうだ、11日はPS3の発売日だ! 某ニュースサイトの記事は、ネタではなく本当だったんだ! 外は冷えるし炊き出しとかあったらどうしようといらぬ心配をしてしまったが、とりあえずは地下駐車場に収容されて並んでいる模様。そうか、それなら冷えないね。並んでいたら買えたかも。(←無理)

 その後、ニュースで「購入希望者数千人、アキバに集結」の報道も。数千、というのはサバ読みとの情報もあったが、新宿では、午後11時に「完売」の報も。恐るべしPS3。

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