図書館は視えなくなるか? ―データベースからアーキテクチャへ
「日本図書館専門職員認定制度予備審査」なにそれおいしいの?

茗荷谷に図書館員の夜明けを見た

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(写真はとあるビルの案内板です。TRCと言えばやっぱり「TRC データ部ログ」。「あ、あのデータ部だ!」と一人興奮して写真を撮ってしまいました。)

TRC主催の「ライブラリー・アカデミー」第3学期のうち、「インターネット時代のライブラリアン2008」を、Next-Lでおなじみ田辺さんとともに講師の岡本@ARGさんのご厚意により聴講させていただきました。

1月21日(水)のテーマ。「理想のOPAC」についてディスカッション。

ただのディスカッションではありません。前回の講義を受けて、以下をまとめblogで公開する、という事前課題が課されています。

  1. 事例紹介(1)(2)(3)から最低限1つを利用し、その使用感をまとめる。
  2. 新しいOPAC模索に関する文献リストをまとめる。
  3. その上で、理想OPACについて自分の考えをまとめる。

また、講師-受講生間のメーリングリストもあるそうで、課題はこちらに提出。まとめはblogで公開、というのは新しいですね。受講生同士、また読んだ方からのフィードバックや議論の場にもなるというものです。そして提出やblogの更新がないと容赦なく落第。厳しい。ARGでも以下のように触れられています。

残念ながら、第2回の課題を終了できなかった方が数名います。きちんと課題をこなした方が当日インフルエンザのため欠席でしたので、その方を救済する都合上、一回だけ一律に救済措置を講じます。

次の日曜日、つまり2009年1月25日いっぱい、課題の再提出に応じます。なお、課題の提出完了はメーリングリストへの所定の形式での投稿をもって完了とします。また、他の方々の課題を読める環境でレポートを書く以上、当然それらを上回る内容を期待します。
(岡本真. "[編集日誌][執筆・講演][ライブラリー・アカデミー]2009-01-21(Wed): ライブラリー・アカデミー3回目講義「OPAC再考」演習". ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版. 2009-01-21. http://d.hatena.ne.jp/arg/20090123/1232665285, (参照 2009-01-28))

当日の議論を簡単にまとめてみました。

  • インターフェースをパーソナライズできれば誰でも使いやすいのでは。設定情報は利用者カードに保存。
  • 検索エンジン同様のシステム(スペルチェック、検索語候補表示、類義語検索)がほしい。
  • 子供用のOPACがほしい。検索画面は子供向けでも、結果表示は通常と同じOPACも存在する。ゲームなどが組み込まれていれば飽きないのでは。
  • メタサーチにはびっくりした。もっと他のシステムとは連携できないものか。
  • ハングルなど外国語対応も考えたい。
  • そもそも「OPAC」という語がわかりにくいのでは。

この他、利用者履歴の活用についての事例や対応、考え方などについても議論が及び、あっという間の2時間でした。

当日ご紹介した、神戸の図書館大会(全国図書館大会 第94回(平成20年度)兵庫大会 第7分科会 図書館の自由)の感想として利用者履歴を活用したシステムの要件整理については、「「Web2.0時代」における図書館の自由 -平成20年度第94回全国図書館大会兵庫大会・第7分科会「図書館の自由」記録-」からダウンロードできます。PDFファイルです。

図書館退屈男は専門図書館な人なので、公共図書館で求められるOPACがどのようなものか、またどんな問題点を抱えているのかなどの声を普段とは異なる視点で聞くことができ、参考となりました。

また、当日のディスカッションの中で、3月に公開予定の新システムに反映できそうな点などが見つかり、大いに刺激を受けてきました。準備が間に合えば受講生の皆様にも先行してご利用いただけるかもしれません。

類義語検索は、実は当方のOPACでは詳細検索で実装しています。OPACに求められるものが「特定の本をピンポイントに探せる」のか「『こんな本』という漠然とした要求から本が見つかる」なのかによっても、これらの機能の有効性は変わってきます。そのためか「どのような場合に類義語検索を有効にすればメリットがあるのか」を説明しないちょっと中途半端な検索画面になってしまっています。もっと使うメリットや機能の目的を明確にするなど、改良の余地がありますね。

その他、このセミナー全体が「受講生の自発的情報発信」を前提としたものであることと、それに追随している受講生の様子が驚きでした。情報は発信するところに集まります。(このblogもそうだと言えるかもしれません。)その意味で、自らblogを開設し情報発信を約3ヶ月続ける、ということは、課程の修了以外にも得るものがあると思います。ぜひ講義が終わっても、情報発信を続けてほしいです。(月に数回しか更新しないこのblogで言っても説得力ナシですね。すみません。)

「すべての図書館員はblogを書くべきだ」などとは決して思いません。blogはひとつの手段ですし。ですが、「情報発信の主体になる」という意識が多くの図書館員の身につけば、何かサービスも変わるかもしれません。この講義からそれが生まれるのではないか。そんな可能性を感じたディスカッションでした。

以下は受講生各位のblogです。トラックバック対応(リンクがないと成功しない場合があるので)をかねて掲載します。


TRCデータ部の方にお会いできました! 思わず「いつもblog読んでますよ~」と言ってしまいました。だっていつも言われてばっかりなので、自分でも言ってみたかったのです。


Twitterを始めてみました。時々何かつぶやいています。米国のLibrary of Congressでも公式Twitter開始カレントアウェアネス-Rで報じられていますが、チャットとblogの中間のようなこのサービス、ゆるいコミュニケーションや速報的なツールとして広まるのでしょうか。

それにしても、アメリカの図書館はこの手のサービスを図書館のサービスとして取り込むのが上手だと感じます。Library of Congressでは、画像共有サービス Flicker を活用して所蔵する写真を提供していたりします。SEOやらなにならを駆使して何とかして自館のWebサイトに利用者を引っ張ってきてからサービスを提供するのではなく、すでに多くのユーザを獲得している外部のサービス上で自館の橋頭堡を確保、そこから自館サービスへの導線を築く。積極的に「前へ出てゆく」サービス展開が求められているのでしょうか。(でもSecond Lifeに行ってまで仕事はしたくない図書館退屈男。)

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