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Internet Explorer7用OPAC検索プラグイン

 さすがにこの時期は通勤路の車も出勤する人も少なくなる。文献複写依頼も平常の1/3ぐらい。でも来館者は通常通り。みんな休もうよ。

 こうなるとまとまった空き時間ができるので、日頃できない作業にいそしめる。いそいそ。

 そんな夏の午後の成果はInternet Explorer7用OPAC検索プラグイン。 「IE7はOpenSearch対応」という記事をどこかで見かけたので、これを試すことにした。 OpenSearch Descritionに準拠したデータベース定義が書かれたXMLファイルは以前より準備済みだったので、これに少々手を加えてIE7での表示専用にチューニング。RSS2.0で検索結果を返す定義ファイルを図書(キーワード、タイトル、著者名)と雑誌の検索、またRSSで配信しているWebの更新情報の検索用と合わせて5つほど用意した。先のリンクに導入方法も記載されているので参照されたい。
 検索を試してみる。a9.comのインターフェースを使用した時と異なるのは、検索結果の表示の際 {count} で指定されているパラメータの数の件数しか表示しない点。

  • インクリメンタルに絞込み検索を実行
  • 画面上のデータをタイトルなどでさくっとソート

などの機能は便利で使い出があるが、それは今ウインドウに表示されているデータが対象。そして検索結果が100件越えでも「>>次の10件」のように続きを見せてくれるリンクはない。仕方がないので、デフォルトの表示件数を最大100件にした次第。それでも、ソートなどを含めてストレスない範囲で動作してくれる。
 
 このblogのフィードを登録してみたりなどして検証してみたが、同じように「+このフィードを購読する」というリンクがウインドウ内にあるところを見ると、RSSで返された先の検索結果は「煩雑に更新されるコンテンツを含むフィード」としてblogの新着情報を伝えるRSSなど同等に取り扱われているようだ。
 確かにいきなり100件ものitemを返すフィードなんてめったにないから、とりあえず配信される数件~数十件のフィードを捌ければOKなのだろう。だから「>>次の10件」のリンクは必要ないけれども、RSSリーダとして考えれば、

  • キーワードのほかカテゴリでの絞り込み検索
  • 作成者、日付、タイトルでのソート機能

は必須というかちょっと先進的かもしれない。検索式をフィードとして登録すれば、興味ある新着図書のアラートとして機能してくれるだろう。とはいえ、大量のデータを扱うデータベースのフロントエンドインターフェースにするには向かないのかなあ。それとも正式版でなんとかしてもらえるものなのか。

 そういえば、このインターフェースで検索先をGoogleに指定して検索すると、表示されるのは見慣れたいつものGoogleの検索結果の画面。他のベンダはどうなっているのだろう。検索するとRSSリーダな画面ではなく、通常のWeb検索と同じだなあ。
 さっそくXMLファイルを取ってきた。

 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> 
   <OpenSearchDescription xmlns="http://a9.com/-/spec/opensearch/1.1/">
   <ShortName>hoge Wikipedia (hogehoge)</ShortName>
   <Description>hoge Wikipedia (hogehoge)</Description>
   <Url type="text/html" template="http://wikipedia.search.hoga.jp/searchlist.html?MT={searchTerms}&IE=UTF-8&OE=EUC-JP&kind=epedia" />
  </OpenSearchDescription>

  …確かにOpenSearchDescriptionを利用しているのだけれども、ちょっと違うような。確かShortNameは16文字以下だったような。でもmustな要素は満たしているなあ。多少のことは目をつぶろう。
 さらに、http://opensearch.a9.com/spec/1.1/response/ によれば、

OpenSearch™ Response elements are used to add search data to existing XML-based syndication formats, such as RSS 2.0 and Atom 1.0....

 とXMLベースのRSS2.0とかAtom1.0が推奨されているのに普通のHTMLが返っている。XMLで結果を返す必要がなければ、データベース名とクエリパラメータの定義をXMLで記述するだけだからIE7対応検索プロバイダの作成は簡単そう。でもいいのかなあ。syndicationしやすいフォーマットとしてRSS推奨みたいだし。またしても自分の勉強不足なのか。うーん。


遠い「時かけ」

 カレントアウェアネス-R紹介されていた、図書館向けオープンソースプラグイン“LibX”(http://www.libx.org/)のインストールがうまくいかないので今日は自分語り。出来ていたら、喜び勇んでさぞや自慢げに書くいけ好かないやつと思われているかもしれないので、たまにはいいかもしれない。

 「時をかける少女」が巷で大人気らしい(Yahoo!調べ)。むかーし、ジュブナイル版で読んだような。いや、それは「ねらわれた学園」だったかもしれない(←作者も何も全然違うぞ)。とりあえず原田知世主演の映画は未見。 ゆうきまさみの「時をかける学園(ねらわれた少女)」は読んだけど。

 とりあえず、昼休みに走る雲と青空を眺めながら主題歌の「ガーネット」(奥華子)を聞いてみる。

 …ヤバイ、いい歌だよ。こんなん映画館で聞いたら泣き確定。脳内でヘビーローテーション。

 直ちに「ガーネット」を(定価1000円なのでamazonだと配送料取られて悔しいので)7Dream.comでオーダ。在庫あるといいな。ていうかいいから今すぐ持ってこい。ついでに9月から上映予定の近くのシネコンに行って前売券Get。当然クリアフォルダも、だ。しかも全国どこの上映館でも見られるチケットだぜ。映画の前売券なんて、はじめて買ったから浮かれてます。

 とはいえ、世間はどうか知らないが中~高校生の時の「夏」は、どよんと曇っていてただただ蒸し暑かった記憶しかない。ただぼんやりとしていただけだったんだろう。何年かしたら受験を経て次のステージへ移動、ぐらいにしか思っていなかった。
 大学ではサークルの夏合宿で地方の小学生と飯盒炊爨したりゲームしたりするイベントがあったりして、それなりの「夏の思い出」もある。西伊豆の海と夕焼けは絶景だった。

 社会人になってから、何回か夏に(冬もあったけど)LEGOのイベントをセットする側にいた。東京ビッグサイトの片隅で、完全に趣味でLEGOの展示や自作のロボット同士の対戦ゲームをやっているちょっと変な集団。おかけで仕事を離れて、いろいろなLEGOビルダーに出合うことができた。今はもうないけれど、楽しかった。「来年はもうこんなイベントはできないかもしれない」というセンチメンタルな、でもまたあるんだろうなという楽観論が入り混じった思いで毎年関わっていた。前日搬入の誰も居ない東館ホール。当日朝の空いた首都高速とレインボーブリッジ。そして青い空。夕暮れと共に撤収。たった半日のLEGOの展示。あっという間に過ぎてゆく夏の一日。スタッフは誰も社会人で、ちゃんと仕事もあるのになんであんなイベントが組めたのだろう。

 今年はなぜだか暑い中をあちこち駆け回って講演やら発表に忙しい(まだ2本ある!)。OPAC2.0というコンセプトがもの珍しがられるのも今年ぐらいだから、きっと思い出として美化されて記憶に残る夏になるような気がする。

 …「夢中でかける明日」かあ。毎日(でもないが)何かと日常に忙殺されているから辿り着いたとしても判らないけど、たぶん知らないうちに落としていて、大洗の海岸あたりに埋まっているんだろうな。


Connoteaコネタ

 つかの間の休息に、Connotea Codeの評価試験実施の指令が下る。インストールにはえらく苦労を強いられ、それでもなお試験は続けられる。このツールが弊社がサポートする研究者の日々の活動の中でどう位置づけられるのか、少しでも有益なツールになるのか、ストーリーを組み立てて検証を行うことになった。RSSもそうだが、まったく新しい概念のツールを普及させるには技術的な優位性を語るのではなく、様々な実証モデルの提示により「使ってみたい」と思わせることが重要だと、過酷なツアーの間で悟った。そう、かつてWebをMosaicで見せつつ、少しずつ利用者を増やしていった10年前のように。何も利用者はHTTPを解説してくれといっているのではない。それがどう自分の業務や研究に役立つのか、そこを示さないといけない。

 そんな大層な事を頭にめぐらせつつ、Connotea Web APIを試す。このAPIではHTTPのGETメソッドにより登録したタグやブックマークを取得できる。

 そして、ここで大きな、そして偉大な発見をすることになる。究極の疑問の答えがこんなところにあるなんて。

 これを読んでいるあなたが、もしConnoteaのアカウントを持っていたら(いや、すぐ登録すべきだ)、以下のConnotea Web APIのテストに用意された以下のURLにアクセスして欲しい。

http://www.connotea.org/data/noop

 アクセスするとBASIC認証がある。Connoteaのアカウントとパスワードでログインして欲しい。そこに究極の疑問の答が用意されている。

 真実は思うより近くにある。信じる、信じないはあなたの自由だ。


土曜の夜と日曜の朝

 朝7:30。沈んだ心で起きる。金曜日から通常勤務に復帰。復命書を提出した後、北大出張の概要を課内のメーリングリストで報告。溜まった仕事をクリアした後は日曜日の大図研発表のための仕込み。ネタの一つとして、昨年作って半ば放置していたAJAXライクなインクリメンタルサーチインターフェースを引っ張り出す。もっともXMLHttpRequestによるデータの取得は一回で、そのデータ上でサーチを繰り返すので非同期とは呼べない微妙さ。
 その他いくつかのネタを仕込んで金曜は帰宅、火曜に見損ねたサラリーマンNEO[再]を見て就寝。

 土曜日。大図研大会のページに「討議資料」があったのでプリントアウト。熟読。なんだか組合の活動方針案のようだけれども、大学図書館を取り巻く状況についての分析が簡潔にまとめられている。さらに読み進む。「Web2.0」という項目を発見。さすがに図書館でもこの方面も無視できなくなってきた、ということだろうと思い読むと、あれ、「OPAC2.0」とか書いてある。No、さらに例の情報管理の原稿やこのblogへのリンクが! 冷や汗が背中を伝う。
 ということは、明日の参加者はこの資料について討議した上で分科会に参加するということで、もう後には引けない。もしかするとこのblogを読んで突っ込みどころを吟味しているかもしれない(妄想)。再度、発表資料とデモ用ネタをチェック。そして模型作りで現実逃避。なんとなくYMS-15の原形を見るような造形がとかそんなことを考えている場合ではなく、頭の中で想定問答を組み上げて就寝。

 日曜日がやってきた。Dance with you.
 
 昼前に会場着。12:00からはラウンドテーブル「図書館システム」。昼食をとりつつ前哨戦というところか。でも参加者的には休憩がほとんどないんだな、この大会。初参加だけに勝手がわからないアウェー感。スパルタンだ。
 ここでは、各図書館システムベンダ間であまり機能の相違がない点、また改修要望を上げてゆく場の有無(有ってもなかなか要望が通らない等の意見も)などが議論となった。最後には、現在の仕様書を捨てて業務モデルも含めて再設計するくらいでないとよいシステムはできないのでは、という意見も出た。

 14:00から分科会「図書館システム」。まず慶應大メディアセンターの佐藤氏の報告。海外の図書館システムについてはほとんど無知だったので、勉強させていただいた。先端的な要素よりも、むしろ学内他システムとの統合認証など当然あるべき機能の実装と提供に重心が置かれている印象。

 そして自分の発表。OPAC2.0。つかみで用意した「猫=Web2.0」は多少笑いが取れたものの、この場とは少しベクトルが違った感じ。ひるまず進める。そしてデモ。さすがにデモはインパクトがあったようで、もっとデモ中心でもよかったかと反省。発表後、佐藤さんからデモで使ったTagCloud生成のソースを要望される。かなりのインパクトとインスピレーションがあったという。あれは隣の課の後輩が作った強化版なので、一旦職場に戻って彼の意思と状況を確認してから改めてお返事することとする。

 続いてディスカッション。
 「『こんなOPACにしたい!』という熱い思いを!」ということで以下のような意見と討論で盛り上がった。

  • 図書館は様々なデータを抱えている。これを開放してほしい。
  • この発表でOPAC2.0の実例を見られたのではないか。見たことのない物を作るのは困難。
  • OPAC2.0も実装は簡易だがその先を考える必要がある。今ある図書館の新着案内からRSSを生成するスクリプトを考えている。これらをゲリラ的に提供した後で、「便利だ」ということを広め、そして必要性を訴えるのでよいのでは。また、作った次の段階として、使って評価してくれる人も必要。
  • OPAC2.0という言葉はインパクトがあるが、公共財としてのデータ提供だけのものではないと思う。もっと議論し、必要な仕様を考えてみてはどうか。
  • 自作のシステムもよいが、自分で勉強してやってみよう意欲の反面、異動した後の運用体制をを考えるとしり込みする。
    パッケージベンダーをうまく使うことが日本の環境に合っている。
    「次のために」どんな機能が必要か、それを考えてベンダに提案してゆく。
  • いままではNACSIS-CATもNIIがベンダを引っ張ってきたが、この場のような図書館コミュニティからもベンダに提案してゆき、新機能を実装して育ててゆくことが必要。

 OPAC2.0も、新しいコンセプトとして認知された一方、より一層の実践と概念の整理が求められた。また宿題が。

 終演後、司会、コメンテータ、発表者など数人で軽く打ち上げ。ビールおいしいよビール。疲れが出たのか途中眠ってしまい記憶がないのですが。参加された各位には失礼をいたしました。
 さらに場所を移して2次会でも歓談。ネットニュースや昔のPC(apple][とか)の話題で盛り上がるのはなぜだろう。

 遅くまで盛り上がった一日だったが、はじめは自分の思いつきから出たコンセプトである「OPAC2.0」という新しいサービスを支持してくれる方の存在を、心からありがたく思った。今後も研究会など何らかの形で協同していただけそうな機運の盛り上がりが感じられた。まずはゲリラ的ではあるがRSS配信の実践と普及に取り組むことになるだろう。
 
 ツアー、というか発表の機会はあと2回、9月5,6日の京大数理解析研究所研究集会「紀要の電子化と周辺の話題」と10月11日の専門図書館関西地区協議会イブニングセミナーを残すのみとなったが、しばらく間ができたのでちょっと休もう。そしてネタを仕込むのだ。


演奏旅行

 別に楽器を持って出張しているわけではないが、こう出張と発表、報告などが続くとそんな気分にもなってくる。Midnight Bluetrainでの移動でないだけマシか。それはそれで旅情があるが、熟睡できず翌朝に響くという罠。

 そして札幌は北大での意見交換会に出席。メンバーは北大附属図書館のほか、慶應大、名古屋大、京都大、広島大、千葉大、NII、早稲田大ほかと多彩。北大からは他に科学技術コミュニケーター育成ユニットからも参加が。
 話題提供として、弊社ポータルとリポジトリへの展開のほか、慶應大や北大でのリポジトリ構築事例など。

 特に北大スタッフは噂どおりの活躍ぶりで、「先生方にとって飛び切りの著作を間違いなくすくいとること」を唯一の方針とし、Web of Scienceで著者が北大所属の論文を検索し、発見するとスタッフが当該研究室までリポジトリ収載の依頼に飛ぶという。リポジトリ構築に向ける熱意を感じる。また、リポジトリに登録された自分の論文のアクセス件数も個別に通知しており、概ね半数の研究者から好評を得ているという。やはり「自分の論文が見られている」ことが数値化され把握できるのがよい、ということなのか。励みにはなるだろう。
 北大の機関リポジトリHUSCAPの研究者からの評価としては、

  • 図書館が動き始めたという印象がある。
  • 大学の活動に誰でも自由にアクセスできるショウケースとして、共感し協力。

 などの声があるという。立派な活動の成果。個人的には、「図書館が動き始めた」という言葉は、単なる待ち受け型の研究支援部門の一つから、アクティブな機関に変貌しつつある図書館を表しているものだと感じた。弊社もそう言われるような活動ができる組織でありたい。

 慶應大からは、90年代の電子図書館の反省として

  • 図書館へスキルと組織を残せなかった
  • 電子データの保存に真剣に取り組めなかった
  • マネージメントしかしてこなかった
  • データ作成単価を下げることによる問題

が上げられた。その上で、リポジトリに対しては紙とは異なった保存の手法の必要性や、研究者は研究者の責任で発表するようになってきている中での図書館の立場、などについて報告がなされた。

 続いてのディスカッションでは

  • リポジトリを構築するのは誰? 図書館? 研究コミュニティである学会?
  • リポジトリに何を入れるのか? 紀要のみ?
    サブジェクトを明確にするなど、方向性がないと「ゴミ箱」に。
  • 成果の提出先として「図書館」という位置づけがない。
    学会、紀要などに出すというビジネスモデルが定着している現状では、研究者の理解は少ない。
  • デジタル化資料の同一性の保障と長期保存に誰が責を取るのか。

などについて議論があった。結論は出なかったものの、実際に運用して行く中で顕在化するであろう問題点でもあり、これからリポジトリ構築に係る弊社でも検討すべき課題といえる。

 夕方からは懇親会。科学技術コミュニケーター育成ユニットの方に詳しいお話を伺う。科学技術をわかりやすく解説し、市民に伝えてゆく人材育成のための講習と実習を一年かけて行うという。こちらも、日々のレファレンスの中では研究成果についての問い合わせもあり、質問者の立場によっても異なるが可能な限り平易な資料で回答を行ったり、当該研究所の研究者の力を借りることがある。このことに触れると、「それこそまさに科学技術コミュニケーターの仕事」とのこと。不意を突かれた感じだが、確かにその通り。講習会を受けてみようかな。

 また、以前大学から弊社に図書館実習に来ていた学生が今年から大学図書館に職を得、リポジトリ担当となってこの場に居合わせていた。無事就職できたことを祝う一方、初年からこのような場に出張し情報収集や人的コミュニケーションができることがちょっと羨ましい。

 2次会でこの日の顔ぶれについて聞くと、ほとんどがNIIが機関リポジトリ構築の試験段階で行った合宿指導の参加者という。つまりは先駆者の集まり。そんな場に加われた幸運に感謝。
 
 翌日はホテルで休養の後、大通公園などを散歩しつつ帰路へ。札幌は暑かった。

 そしてツアーは続く。次は日曜日のさいたま講演(大図研大会)に望む。


旅立ちの朝

 ということで羽田空港第1ターミナル17番ゲート前。
先日の一橋に続き北大での講演に臨みます。

 日曜日のさいたま講演用のスライドは社内クリアの上主催者に提出済み。受理していただいたご担当の方から「こういうのが読みたかったのです。」とお褒めの言葉を頂きちょっとうれしい朝のひととき。

 一橋では弊社のポータルサイトで提供しているデータベースサービスの概要説明のほか、RSS関連の取り組みを少々講演。(さいたま講演はRSSというかOPAC2.0メイン。)

「新技術の導入によりユーザ(=研究者)の情報収集にどうインパクトがあったのか?」

という質問に走る緊張。去年のINFOPRO2005から言われていたことだ。RSSによるサービスは、試行を含めて約3年。その間の取り組みも含め、そろそろ評価をすべきではないか、また技術先行でユーザを置き去りにしていないか。何かの機会にサービスとしての評価が下されるべきと考える。ああ、宿題ばかりが増えてゆく。いずれにせよ、今日の北大での講演も含め、機会をとらえて声を聞いてゆこう。

 今日は弊社ポータルの話題提供+リポジトリがらみ。現在の弊社の烏合の衆のような研究報告類のPDFファイル群をどう再組織し、ネットワーク上の流通ルートに載せてゆくか。そのあたりが当方の話題になるのだろうか。幸い、北大附属図書館のHUSCAPという先行事例のお話しが聞けるチャンス。有効なディスカッションを期待。

 今日の札幌は雨のよう。傘買わなきゃ。