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On the road 2006 "Road to the OPAC2.0"

 いよいよ11月の図書館総合展まで足かけ5ヶ月に渡るツアー(講演ともいう)が始まった。自分の中では On the road 2006 "Road to the OPAC2.0" といったところか。
昨日のセットリストは、

  1. I am a father
  2. 星の指輪
  3. MONEY

…違う違う、それは昨日3000円で飲み放題食べ放題のビアガーデンに行った後、カラオケで歌った曲だ。

 ということで、月曜日は恵比寿でメールマガジンとRSSを使った図書館からの情報発信手法について講義をしてきました。メールマガジンは発行経験がないので実施している研究所の後輩に現状を聞いたほか(感謝!)、RSSでのマーケティング本でメルマガにも言及があった書籍から引用してスライドを作成。
 話を聞いてみると、「ネタ切れで続かない」「担当者が代わると継続性が」とよく聞こえる、そういえばうちの館でも同じ理由で頓挫したような。主宰者からは、「外に目を向けてネタを集めろ。」と激をとばされましたが、全くその通り。あちこち見て歩いてネタを集めて、利用者とのコミュニケーションツールに育てていかないと行けなかったのだなあ。今ならblogで代替、という案もありそうだけれども、自分とまとめてみてメールマガジンの良さを再確認した講義でした。

 次ネタはRSS。後で受講生からは、「最初にどのようなサービスが構築できるかを聞いてから、XMLやRSSのテクニカルな話を聞いた方がイメージがつかみやすい。」「実習の時間が足りない。」とのご指摘を頂く。どうしても技術先行でそこから話を持って行ってしまうのですが、やはり実践例を示した方がイメージもできて良いのですね。個人的に残念なのは、ここでRSSの有用性を訴え、HeadLine-Editorなどで手書きのRSS発信はできても、RSSの持ち味である自動配信はCMSなどそれなりの器を用意しないとできず、ましてOPACから新着図書をRSS配信、なんて既存ベンダは対応してくれるのか。そのためだけに開発費は積めない、という図書館も多いはず。「縁遠いなあ」と思われてしまったら残念です。まさに絵に描いた餅状態。とりあえずMovableTypeでもWordPressでもPukiwikiでもいいから、まずは「RSS配信」が何をもたらすかを体感して欲しい、と思いました。そこから、何か新しいサービスに繋がるアイディアが浮かぶかもしれません。我々は、そのための事例作りに励むことにします。

 Next stageは一橋 and 札幌city。I'm coming back!
  closeなliveではありますが、これも楽しみにしています。当然、資料作りが待っているわけですが。


Re: トラックバック可能なOPAC

 "Re:"がついても今日の「サラリーマンNEO」のアレみたいな展開はありません。あ、うちの課内の親睦会の旅行はあんな感じです。連れ合いに話すと、「未だにあるの?」的扱いですが、全員ノリノリなのはチームワークなのかストレスが多い職場なのか。

 さて、先日作ったトラックバック可能なOPACですが、見栄えをちょっと整えてみました。
現在の実装はこんな感じです。

  1. Plaggerで図書室56箇所の新着図書のRSSフィードを一本のフィードにまとめる
  2. このフィードを解析、Net::MovableTypeでMovableTypeに1itemを1エントリとしてポスト
    ついでにはてなブックマークへの登録用リンクも張ってみたり。

 Plaggerは噂どおり必要なモジュールが大量にあり、組み込むだけでちょっと苦労。YAMLの書式に慣れず戸惑ったり。しかし強力。あれだけでフィードをまとめたりなどの大量の機能が。さすが、巷で「それPla」と言われるだけあります。時間があればもうちょっとhackしてみたいです。

 で、先のトラックバック可能なOPAC。MovableType3.3からの新機能で、OpenSearch準拠の検索インターフェースと結果のフィードが実装されているので、「登録したキーワードを含むエントリ(というか図書)がポストされたら通知」などができて便利そうです。

 とはいえ、図書室56箇所で1営業日に1冊ずつ本を受け入れたとすると、

56(箇所)x1(冊)x20(日)x12(月)=13,440エントリ/年

 という計算となり、いくらバックにMySQLが動いているとはいえ、MovableTypeで捌くのはどうよ、という状態になります。このため、現在の形態での試行公開は様子を見つつ1~2ヶ月程度でクロースの予定です。

 もちろん、元のOPACサーバ側でトラックバックなどの機能をサポートしていればよい話なのですが、この試作システムで立証したいのは、XMLで元データを自由に提供することで

ユーザ側で簡易な検索機能付き新着情報配信システムが構築できる

 という点です。今回はMODSなどの詳細な書誌データなしのフィードを使っていますが、書誌事項でフィルタして自分の専門分野や興味のあるテーマに沿った情報収集とデータベースの構築も可能でしょう。
 別にATOM APIが話せるインターフェースをWebで用意して、データのDelete/Inport/Exportを容易にしたほうがよいのかも。

 …その前に、新着情報のRSS出力のためのAPI仕様を整理して公開しないと作れませんね。近日中に公式ページに書いておきます。
このあたりのネタで8月上旬の発表までは乗り切って行きたいと思います。>関係各位