夏休み・・・のはず

10 Years

 とある図書館に勤続して約12年。1年ちょっとは図書館とは別の情報系の部署に勤務していたので、図書館で働いた期間は10年と数ヶ月。
 そんな自分の10年の勤務に対し感謝状を頂けるということで、永田町某所へ出張したのが先週の話。厳粛な雰囲気の中で感謝状を頂いた後は、関係者との懇談会。
 思い出すのは、今の職場に配属になって以来、主にWebを中心としたインターネットテクノロジーやアプリケーションに関わってきたこと。1993年にX 端末で見たNCSA Mosaicの上で回転する地球を見たとき、そして英語のテキストを頼りにテキストエディタで初めてHTMLファイルを作ったとき、 10年後にWebがインターネット全体、いや世界を支えるインフラになるなんて思いもよらなかった。gopherWAIS、archieといったもう消えていったアプリケーションやサービスのこと、CERNやNCSAのhttpdの設定の小技に血道を上げたこと、増え続けるWebのトラフィックを少しでも軽減し、バックボーンへの負荷を減らして利用者にはスムーズなアクセスを提供するためCERN httpdのcacheやSquidを利用した分散Webキャッシュ網を構築したこと、一見すると仕事は図書館屋らしくはないけれど、全てが当時は新鮮で、楽しかった。
 図書館屋らしい仕事といえば、Webによる情報発信の支援やその手法の把握。HTMLとWebサイトの作成から、CGIによる文献複写依頼の受付と処理システムの開発、StreamWorks、VDOLive、RealSystemなどを使った動画配信技術による情報発信の支援、フリーの検索エンジンを利用したサブジェクトを限定したWeb検索システムの開発と提供。新しい技術を見るとつい手元で試したくなり、目処が立ったら即提供。今考えると無茶もしたけれど、勉強もさせていただいた。システムライブラリアンの仕事とはこんな感じなのだろうか。周囲にも感謝したいところ。
 そんなことを考えつつ、その日の夜は霞ヶ関界隈の図書館関係の友人たちと会食。図書館の話題はもちろんのこと、オタライクでコアな話も盛り上がる。もうちょっとこの世界でがんばろうという気にもなってくる。付き合ってくれたみなさん、ありがとう。そして、これからもよろしく。


 そんなわけで、時流に乗ってblogを始めてみました。まだここのサービスはalpha版だそうで、カテゴリやメニュー、デザインが編集できなかったりと、未実装の機能が多いようですが使っていきたいと思います。昔はみんな限りなくalpha版だったわけだし。
 トラックバックも送ってみたり。うまく届くといいなあ。


参考:

コメント

ムラサキ

ブログ開設、おめでとうございます。
TBもありがとうございました(どなたかと思ったら・・・)。

この記事を読んで、改めて「システム(あるいはweb)」と「ライブラリー」を繋ぐ努力をされてきた方なのだなあと実感しました。

改めて、勤続10周年おめでとうございます。

tz

ムラサキさま、初コメントありがとうございます。
やっとblogデビューしました。

主にアプリケーション層に関わってきましたが、やっぱり流すコンテンツがないと仕方がないので、その部分では図書館屋さんの強みがあるのだと思います。(ネットワーク屋さんには「うちらは土管を作って太くしたり強度を競ったりするだけ。水を流すのは君たち。」と言われました。)

昔話を始めると長くなるので、この辺で。次は最近の動向とかを書きたいです。

これからもよろしくおねがいします。

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