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分館という名の下に

引けない「図書館戦争」

mixiで「図書館戦争」という小説が紹介されていた。なんでも超法規的検閲集団に対して図書館員が武装して戦う話らしい。図書館退屈男の出番があるのか。

おお、それは面白そう、ということで連れ合いがmixiで紹介されていたISBNでBK1を引いてくれたけどヒットなし。書名で引いてもヒットしなかったようだ。

自分のPCでamazonさんに聞いてみた。書名で引いて、「最新の出版年月」でソートして発見。
ふむふむ。あれ? ISBNちがうよ。こっちは「4-8402-3361-6」。

とりあえず調査。レファレンスだね。
GoogleでもamazonやBK1のデータがヒットするのだけれども、リンク先にはデータがなく。

今度はテクノラティさんに聞こう。ここからblogをターゲットに検索。

フムン。
StarChartLogさんのエントリ「『図書館戦争』の謎」によると、

どうやら出版社か取次かどこかで行き違いがあり、間違ったISBNが伝えられたようです。bk1でも最初は「ISBN4-8402-3362-4」だったとか。

さらに調べていくと、意外なことが判明。セブンアンドワイを調べたところ、電撃hp Volume.40 iconのISBNが「4-8402-3362-4」なのでした。電撃hpは720円。なるほど。書籍データに「40巻」とあるのも、電撃hp Volume.40のデータでもあると考えれば謎が解けます。

とのこと。うむ、どこかでMARCに間違ったデータが入力されていたのかな。
今日はNACSISが定休日でTRCMARCが引けないから確認できないなあ。
NDL-OPACはメンテ中だし。Webcatは…受入館なしね。

もし、MARCにミスがあったとして、それで受入しちゃったらどうなるのだろう。後から書誌データ修正のお知らせとかはこないだろうし。最悪、誰かが気づくまでそのまま流用されて全国の図書館やオンライン/オフライン書店に…図書館員的にはサイバーテロ。本当に戦争起こるぞ。

そんなわけで、基盤的なメタデータにミスがあると影響があちこちに波及する、という事例でした。


さ、原稿書こう。今度はOPAC2.0だ。言ったもん勝ち。

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