まだ京都。
2006/09/11
窓の外は土砂降り。ホテルのシングルルーム。こんな夜はI miss you。
とりあえず隣のショッピングセンターで夕食。そして明日に備えて傘を買う。
翌朝。晴れていた。ホテルの送迎バスで外人に混ざって京都駅へ。次の予定まで時間があったので土産物の目星を付けつつ駅構内を歩く。そこへ現れるマクドナルドJR京都アスティ店。通路沿いに電源付の座席。無線LANも届いている。そしてコーラ(S)100円を買ってネットに接続している自分がいる。
IEを起動するとGoogleツールバーが4にバージョンアップされたとダイアログが知らせている。何が違うのか。…フムン、新機能として好きな検索フォームを追加できるようになったようだ。http://www.google.com/tools/toolbar/buttons/intl/ja/apis/started.html に、http://slashdot.org/ の検索フォームを登録する手順が紹介されていた。心ときめく血がうずく。こいつを試せと天が言う。これが図書館退屈男の本領だ。まずは弊社OPACでテスト。…検索文字が化ける。どうも文字コードをUTF-8で処理しているようだ。GETのパラメータを変えてみるか。なぜ朝からマックでXMLで書かれたconfigをhackしているのか。自分でもわからない。(この件は別エントリで詳解します。)
そこへ現実に引き戻すメールが。隣の研究所で不幸があったらしい。同じ図書館畑の女性。skypeで社と連絡を取るものの、向こうでも情報が届かず混乱している模様。京都からではできることもないので、念のため携帯の番号等を伝えて離席。
近鉄電車で移動。知人を失う、というのは心に堪える。理由が分からないだけに涙も出る。周囲を置いていくことに何のメリットがあるのか。
30分ほどで目的の駅へ着。気を取り直してタクシーで現場へ向かう。今日は奈良県にほど近いここ某所で打ち合わせだ。分館職員たるもの、近くまで来たら中央館に挨拶に出向くのは当然の行為といえよう(大嘘。それにここは関西館だ)。
知人に出迎えていただき、そのまま近くで会食。弊社の近くにはこんなしゃれたレストランはない。うらやましい。今度探そう。
打ち合わせ。ネタはレファレンス協同データベース。実は弊社は1件しか入力していないが、それでもインパクトがあった様だ。いろいろと意見交換をしているうちに、「レファレンスに回答するのは最後には人。その人同士をつなげるハブとしてこのデータベースを機能させたい。」という発言が出た。これは納得。専門図書館ではワンパーソンな図書館が多いせいか、人のネットワーク作りを重視してセミナー等を開く。ただ、他の館種のライブラリアンと人脈があるか、というとそれなりの努力やなにやらが必要になってくる。レファレンスは実は「人」に頼る部分もある。話を聞くと、現在のユーザは1000人ぐらいだが、コアメンバーはもっと少ないとのこと。今はコミュニティが動くだけの母体がないが、少しずつ育ててゆきたい、とのことだった。話が弾み時間を超過してしまい先方には迷惑をかけたが、よい勉強をさせていただいた。
次はデジタルアーカイブな話題。例えば弊社のデータをアーカイブさせてほしいといったらどうする? 弊社はデータのバックアップを物理的に遠方には置いていないので、バックアップとしては協力できる。また、そちらの検索用APIを公開していただき、こちらからも利用させてもらえればなおよし。などなど話は広がる。
昨日のCOUNTERがらみの話題も。複数個所に学術論文がアーカイブされた場合、アクセス件数ベースでの評価をどのようにするのか、また同一性をどのように保障するのか、だれかがDOIのような識別子を振ってくれるのか、などが議論になった。
何にしても、この手の話は楽しく尽きないが時間が押してくる。再訪を約束して京都を離れる。
つくばへ帰還。TX車内でいつものようにポケットの鍵を確認…あれ、ない。スーツ、カバン、持ち物は確認したがどこにもない。やむなく連れ合いに迎えを頼み、家にはなんとか帰着。
翌日。ホテルに電話。最初は「そのようなものは届いておりませんが…」との回答。ますます焦る。念押しをして電話を切り、10分後に発見されたとの報が。着払いで送ってもらい、今は手元に。ありがとうホリデイイン京都。
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