第8回図書館総合展 (1st Day)
2006/11/20
図書館総合展がやってきました。弊社も出展しています。そして準備もあったので昨日から桜木町に泊り込み。
午前中は主催者フォーラム「この図書館がすごい! -IRIが選ぶLibraries of the Year-」に出席。事前の会合で選定されたアカデミーヒルズ六本木ライブラリー、諫早市立たらみ図書館、鳥取県立図書館、そして弊社について、IRI図書館コンサルティングタスクフォースメンバーがそれぞれの特徴的な活動についてプレゼンテーションをし、そこから発表者の投票でまず2館に絞込み。その中から会場の拍手で1位を選出すると言う趣旨。
選定基準は、
- 公共的な図書館(「公共図書館」ではない)。誰でも利用できることが前提。
- 特長的な活動をしている。「これからの図書館」の要素を持っている。
まずは4者のプレゼンテーションを拝聴。それぞれの特徴が現れる。本を通じた会員間のコミュニケーション形成の場となるアカデミーヒルズ六本木ライブラリー、住民主体で地域と密着したサービスを是とする諫早市立たらみ図書館、そして県庁や国、NPOなど各種団体を巻き込み、確たるフレームワークの下でビジネス支援を推進する鳥取県立図書館。いずれ劣らぬ特徴ある図書館だ。
弊社はと言えば、「常に新技術・サービスの動向をキャッチし新たなサービスを模索しつつ運用し、「データ」を通じた新しいサービスの可能性を追求している」と評され、主に技術面での積極性が評価されたようだ。
決戦は鳥取県立図書館対弊社。よく残れたものだ。結局、拍手は鳥取県立図書館のほうが多く、弊社は次点となった。とはいえ、ここまで宣伝していただける機会は珍しいので、紹介していただけただけでも感謝したい。
各館の比較の中ではいくつか議論があったが、特に貸出についての見解が興味を引いた。公共図書館での「貸出」という固定観念を破り、購入という形で資料を提供するアカデミーヒルズ六本木ライブラリー。また従来の貸出の問題点として「地域社会にどう影響してきたかを考えてこなかったこと。そこを図書館側から語ってこなかった。」との指摘。
公共図書館で「資料を貸し出す」という行為は利用者に何をもたらすのか。手段が目的になってはいないか。そんなことを考えさせられた。弊社の扱う資料はほとんどが研究支援のため、そして「巨人の肩の上に立つ」ためのもの。結果は自明のようにも思える。図書館で資料や各種の情報を収集し、提供することによるアウトプットは何か。どうなるのか。それを明確にイメージできることが次世代の図書館を構築するための課題なのかもしれない。
午後は自社ブースで各種サービスの紹介などなど。午前のフォーラムのおかげで、「RSSについて聞きたい」方が多い。ありがたいこと。とはいえ、つい長々と説明をしてしまって時間が削られ困った方もいらっしゃった。ご迷惑をおかけしました。
なぜか「男前豆腐店」のグッズ販売もあったのでタオルを購入。ライブラリアンに気合を入れてくれるのか。
明日は17時からプレゼンテーション。いよいよ来た山場。走る緊張。無事にオフ会に出られるのか。未来は誰のためにある。
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