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2006年12 月

Hello, NAGOYA City, How'er you doin' (2nd)

 セミナー2日目。行きのタクシーの中で、今日の進行について打ち合わせ。今日いらっしゃる講師の講義の後は、グループ毎にこれらのツールで何ができるか、などをディスカッションしてもらい、それをwikiでまとめて発表することとした。

 前半は講義。今度は利用者サイドから見たWeb2.0について。mixiの画面経由でこのblogを紹介していただく。画面を見て眠気が一瞬で吹き飛んだ。各位にはとりあえず忘れて頂きたい。

 ディスカッション中は時々グループ間を見て回りフォローを入れるほか、回線とサーバの稼働状況をチェック。無線LANへの接続台数は12台ほど。pingで計測したサーバからのレスポンスは1msから10-12msに低下。体感的なレスポンスもちょい遅め。サーバのCPU負荷はそれほどでもない。apacheもリクエストをちゃんと捌いている。とすると、ボトルネックは無線LANルータ。見せてもらおうか…新型ルータの性能とやらを。普段なら「こんなこともあろうかと」ネットワーク担当のスタッフをコールするのだが、ネットに繋がっていないこの地では何のフォローも期待できない。(筑波に戻ってから相談したが、「その環境だとcollisionを起こして当然。」とばっさり切られる図書館退屈男。次はもう一台ルータを持ってゆこう。)

 ディスカッションの終わりに、「補足」として高橋メソッドでXAMMPの説明。「自分のPCでwikiをしたい人のために」と題してフルスピードトーク。さすが高橋メソッド。さくさく進む。で、文字の小さいところでストップがかかる。「後でこのスライドは頂けるのでしょうか。」とか「(別のところで見せたいので)できればこの環境をそのままに。」という要望が多いため、とりあえず来年ぐらいまでは今日の環境にアクセスできるようにする旨を連絡。
 
 そしてはグループごとの発表。スクリーンに各グループがwikiでまとめた内容を写しながら説明(操作は私)。昔は模造紙だったりホワイトボードを使っていたことを考えれば隔世の感あり。まとめもやりやすかったのではなかろうかと勝手に推測。

 解散。午後は希望者のみ産業技術記念館の見学。こちらは参加者のPCのhostsファイルを元に戻したり配線を解いたりPCを梱包したり。バタバタ。ケーブルを束ねるワイヤーの20mリールカッター付(商品名:OAねじラ~。サンワサプライ、品番CA-611W。)が「こんな便利なものがあったのか」と意外な人気。標準価格399円と安価なので一家にお一つオススメしたい。

 後片付けもひと段落し、こっそりアンケートを盗み見る。やはり講評は気になるところ。「グダグダ」とか言われたら帰れない。ところが、自由記入欄は「実習が楽しかった」「自分でもチャレンジしたい」と高評価。ありがたい。他の委員からも「過去にない画期的なセミナーではなかったか」との声も。報われた気もしたが、やはりネットワークが届かないのは痛かった。いろんな意味で。

 片付けの後は、講師3人で名古屋駅で昼食。JRセントラルタワーズのクマが気になる。後で調べたところ、あのクマはイルミネーションになるらしい。かわいいじゃないか。
 後ろ髪を引かれつつランチ反省会。「やはりネットは必須だろう。」「XAMMPで実習しなかったのは正解。クライアントとサーバは別でないと受講生は*確実に*混乱する。」御意。Windows上でWebサーバを立てたところで、URLがlocalhostがローカルのパスかだけで80番ポートを経由してサービスを受けているか否かは実感しにくいだろう。あまつさえIEならエクスプローラと変わらなく見えるかもしれない。きっと。

 講師は皆忙しい。足早に東京へと戻ってゆく。
 図書館退屈男は…3月までの上司から「豪華松阪牛のホルモン焼き」へのお誘いを受け津へ移動。まだ旅は終わらない。Hello, TSU City, I'm comin' back.

 次の名古屋公演は3月。もうちょっとお待ちください。ネタどうしよう。


Hello, NAGOYA City, How'er you doin' (1st)

 インターネットに接続されていない環境で「Web2.0を体感」するセミナーを専門図書館協議会秋季セミナーで開催。
 講師をするほか環境構築も任された。これが今回の名古屋でのミッション。

 Web1.0以前の状況で何ができるのか。でも2.0的な何かを体験してもらう。相変わらず無理な注文が降って来る。誰も止めなかったのか。
 とりあえず、サーバ-クライアント環境を基本とし、会議室内で無線LANをメインにクライアント6台を接続、サーバはいつも職場のテストで使っているPC-98NX(XP+TurboLinuxデュアルブートモデル。今はFeroraCora4に入替。)を使用することとした。何かあった時に自分で構築したマシンなら何とかなると思う。

 ソフトウェア。この環境ではGoogleMAP+ホニャララなマッシュアップでAJAXな事例すら再現できない。ここは一つ「集合知」ということで、参加者を6つに分けたグループ毎にWikiとBlogを構築、そしてその更新情報をRSSリーダで取得。なんとなく2.0ライクだ。(FreshReaderを試用期間中に使用しました。サイドフィード株式会社様、ご協力ありがとうございました。)
 他の二人の講師の方々には、「外部への接続は出来ないが室内でLANは組む」と連絡。当日参加するスタッフにも、「お試し版」として当日の環境のプロトタイプを提供し使い勝手や当日の実習のイメージをつかんで頂く。それぞれ、普段使い慣れないソフトウエアだけに戸惑いもあった様子。さすがにマニュアルなしでいきなりPukiwikiは厳しかったようだ。急ぎ補足資料を作成、紙ベースでwikiの記法やプラグインの解説を加える。

 自分の発表は例によってRSSとOPAC2.0の話題+ライブラリー内でのWikiの活用事例について。「Web2.0とは」という話題は他の二人の講師が担当してくれる。事前に資料をいただき拝読したが、うまく実習に繋がればよいと願うのみ。

 ふと、前日になってXAMMPの存在を思い出す。そうだよ、これがあれば別にマシンを用意してサーバを立てなくてもlocalhostでapache+PHP+MySQLな環境が作れるよ。しかしこれを普通の図書館員に「やって」というのは多少酷か。「参考」として紹介する程度にとどめることにして、行きの新幹線の中で高橋メソッドなスライドを30分で作成。

 着いた会場は産業技術記念館。規模と展示品にトヨタグループの歴史と力を思い知る。正直、甘く見ていました。関係者の皆様ごめんなさい。

 お借りした会議室に電源タップを引き回し、PCを設置し無線LANを接続。通信環境良好。事前に「無線LAN接続可能なPCを持参していただければ自分の環境でも実習ができます。」と連絡してあったので、来場した参加者持参PCのhostsファイルを今回の環境用に書き換え。DNSサーバもないので原始的だが確実な方法。

 講義は無事終わる。一日目の講師は以前専図協で研修委員として協力していただいた方。参加者向けに上手にブレイクダウンさせた講義。さすがだ。

 自分の講義の後、1時間程度の実習。
 環境とソフトウェアの概要説明をしていたところ「で、何をすればいいの?」と参加者から質問が挙がる。そうだ。実習用のwikiやサンプルのRSSフィードのリンク集は作ったけれども、具体的な作業指示はしていない。「まずはwikiで自分の機関の紹介などを協同して書き、慣れたらRSSリーダで他のグループの更新情報を確認してほしい」と指示。
 2グループで一つのwikiを更新してもらうことにした。その方が「どこからでも、だれでも更新し情報共有ができるweb」としてのwikiを理解しやすいと考えた。
 講師二人で各グループのヘルプに回る。やはり進み具合には差が出る。wiki独特の記法も、「簡単」と「難しい」と反応が分かれる。その都度フォローアップ。進行の早い班はRSSリーダなどにも取り組んでもらう。わいわいと実習は進んでゆく。雰囲気はよいようだ。
 ネットワークやサーバのレスポンスはいま一つ。どこがボトルネックか、明日は調べよう。
 
 そして終了時刻。すでに定刻は過ぎていたが、次に懇親会も控えているので今日はここまでとする。
 司会から「いろいろな情報が入り、頭が「もやもや」としていることと思いますが、そのあたりは明日の講義と実習ではっきりとしてください。」として締める。

 懇親会。今日の感想を聞いて回る。「面白かった!」と興奮気味に語る方や「ちょっと盛りだくさん」などの感想を頂く。先日の大阪でのセミナーを企画、また参加した方も参加されていたのでご挨拶。「(大阪に続き)今日も早口の進行ですみません」と挨拶するも、「前回のセミナーも、『(図書館退屈男の人は)早口だけと内容はよいので』として推薦したのですよ」と返される。もう全国区なのか。で、「次回は、録画して0.5倍速で再生してみてください。それてちょうどいいと思います。」…自虐的なジョークだ。でも受けた。
 
 翌日の進行に不安を感じつつ、名古屋駅前のホテルにチェックイン。そしてスタッフを中心に隣の居酒屋で2次会。名古屋の夜は長い。(続く)