IBM OmniFind Yahoo! Editionを動かしてみた(1)
IBM OmniFind Yahoo! Editionを動かなくしてみた

IBM OmniFind Yahoo! Editionを動かしてみた(2)

 昨日に引き続きIBM OmniFind Yahoo! Edition(以下「OmniFind」と略)。

 朝、出勤してテスト用のPCを見るとログイン画面が待っていた。早速ログイン。OmniFind上でログをチェックするも、不具合のあった形跡はなし。不意のWindowsUpdateでもあったのか。気を取り直して再起動。

 マニュアルによると、「CJKな国の人はインデックスにn-gramも使えるよ」とある。インデックスのサイズが大きくなるような気がしたが、これで再構築することにした。

 約4,800件のファイルを約1時間で収集、インデックス完了。この時点でインデックのサイズは37MB。ちなみに、n-gramなしだと17MB。日本語、特にひらがなの検索にはめっぽう弱いので、素直にn-gramで作ったほうがよいのかも。あと、同義語辞書(自分で設定できる。大量登録の際はXMLで)だけではなくて、まっとうな専門用語辞書を使わせて欲しい。

 そのほか検索機能の調整。[Manage Search Experience]-[Adjust Ranking]から、以下の3項目を優先して結果表示をするか否かを調整できる。

  • 更新日
  • ファイルパスの深さ(例:www.hogehoge.go.jp/ja/rss/boge.html よりhttp//www.hogehoge.go.jp/が優先される)
  • 被リンク数の多さ

 どれも重要な項目で、譲歩してもファイルパス以外は優先させたほうがいい場合が多いような気もするがどうだろう。

 検索画面、結果表示画面も簡単だが編集できる。検索画面は、

  • 背景色
  • ロゴ(左右に設定できる。デフォルトは左がIBM、右がYahoo!)
  • コピーライト

などの表示/非表示を、結果表示画面についてはタイトル、URL、サマリなどの表示/非表示、文字色、背景色を設定できる。このインターフェースがよくできていて、画面に結果を反映させながら調整できるのは便利だが、触れる項目は意外と少なかった。(titleタグ相当部分も変更できない。)Enterprise Edition だともうちょっと違うのだろうか。もっとも、出来合いのインターフェースが気に入らなければ、APIが返すXML(ATOM)をうまくハンドリングするという選択肢もあるが。

Lib あとは「おすすめリンク」(Featured Links)が面白い。あらかじめ設定した検索語で検索を行うと、指定したページの概要とURLが表示される。また、同義語(Synonyms)の設定で、例えば「図書館」「library」「図」を登録するといずれかのキーワードをもつレコードにヒットする。ただし、ちょっと検索時間はかかるようだ。
 その他、ログとして検索が行われた時間、キーワード、ヒット件数、検索に要した時間が記録される。ヒットしなかったキーワードについても同様。OpenTextとかNamazuでしみじみと「農林一号」などの検索エンジンを作っていた頃と比べると隔世の感がある。

 ということで、システムそのもののカスタマイズの自由度はGoogle Mini > IBM OmniFind Yahoo! Ed. = Google Co-op という印象を受けたが、先のFISHのようにAPIを駆使して検索のバックエンドとするには十分だと考えられる。何しろ手軽なのはありがたい。

 次はもうちょっとヘビーなデータで試そうかな。APIもさわろう。

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