図書館総合展(第11回1日目)
2009/11/10
朝9時。来場者としては7回目。出展者としては5回目。第11回図書館総合展の自社ブースに立つ。毎年、朝一でブレーカを起して電源を入れていたが、今年は上司に後を任せポスターセッション会場でポスター貼り。はりはり。ポスターも様々だ。一枚物でどん!と見せる物。自分のようにパワーポイントスライド6枚のスタンダードな物(確かA3横x6枚で事務局から指定があったような)。そして通りすがった知人から「字が多いね」と一言。ちょっと凹む。
ポスターの前では一人。そして説明も、対応も一人。自社ブースでの集団-個人のやりとりと異なり、ポスターに興味を持っていただいた方にパンフを渡しご説明差し上げる。タイミング。ここが重要だ。相手との距離、空気感を読み取る。ポスター発表は初めてなので、読み切れない。あとは現場で学べ、か。
10:30からは(株)まちづくり三鷹主催のフォーラム、「高品質・低コストを実現した「Ruby図書館システム」~地域でつくり地域で育てるコミュニティ・ライブラリーシステム~」を聴講。以前より、「オープンソースソフトウェア(以下「OSS」と略)」で図書館システムを構築、と聞いていたので無視できない。
ざっくりまとめると、以下の通り。
導入館:「まちづくり三鷹」の姿勢に惹かれ、随意契約で調達した。
- 昨年の新聞記事が切っ掛け。「大手の壁を打ち崩す」に惹かれた。話を聴くことに。
- 市長部局の情報政策担当からもPUSHがあった。
-
ITによるまちづくり、に共通点を見い出した。
自治体行政経験者でもあるまちづくり三鷹によるチャレンジ、サポートは心強い。 - OSSに対する市の懐の深さがある。他部局での導入事例も多い。
- 保守は地元ベンダでも可能。これで地場産業の育成につながる。
- システムは背広をオーダする感覚で柔軟な変更。
- 出来ますか、ではなく、作れと言って欲しい。とSEに言われた。
- 文系の、自分の発想で開発するという思想を感じた。
- 決定した仕様の柱はOSS、WEBベース、特定ではないH/Wの三点。
- 地元経済の活性化を考えてくれたのが三鷹。
それを塩尻が粋に感じ、市として導入できた。
まちづくり三鷹:OSS、特にrubyの利用でコストダウン。
また、「導入館によるコミュニティから改良などの要望を聞き取り」はどのベンダでも少なからず行っていることで、導入館で開発されたコードをコミットしつつ総体としてシステムの改良を図ってゆく、いわゆる「バザール型開発モデル」とは異なるようです。単にOSSでの開発によるコストダウンを看板にするのではなく、その方向で開発が進むことを期待したいです。
まあ、OSSの導入を仕様書に記載したら、「仕様中のOSS相当のソフトウェアについては弊社が開発した、また関与するものではないため、ソフトウェア自体の保守や動作保証については責任を負うものではないがよろしいか」と正論の質問書を出してくるベンダもあります。自治体/政府調達の世界ではOSSを調達できても、新たなコードの開発などコミュニティ自体への貢献はできないフリーライダーになってしまうのは仕方がないことかもしれません。
この後はポスターセッション口頭発表。何の用意もしてこなかったのでグダグダ。大変失礼をいたしました。
遅いお昼をかき込んだ後、14:00には再びポスターセッション会場へ。弊社ブースからご案内されてきた方、またこのポスターを目当てにおいでいただきました方に感謝いたします。アンケートっぽい黄色い紙の左上には、「21」とお書きいただければ幸いです。アメリカンフットボールの背番号で言うとランニングバックですよ。
今日の失敗は諸般の事情で弊社ブースに無線LANを敷設できず、このためポスター前で iPhone 3G でデモをすることに。頼みのe-mobileカードは自宅。
実は、こんなこともあろうかとスクリーンショットをスケッチブックに貼っておこうかと思い買いおいていたのですが時間不足で作業できず。でも、「iPhoneでも検索できる」システムと言うことでお許しください。
- システムのコンセプトは「人、情報、地域を繋げる」。
- 市民の協力を得た行政の架け橋になるのがまちづくり三鷹。
- 和製OSSへの期待は大きい。図書館システムの閉塞感を打破できると考える。
- rubyの生産性の高さ。プログラマも「楽しい」と言っている。
- パッケージシステムでないと導入対象にはならない。また、契約者のみにソースとライセンスを提供する形態をとっている。
- システム(注:Webサーバがapacheとか)は全てOSSで構成。
- ソースコードもJAVAの半分以下。
- アフィリエイト利用を含めたamazon API対応など、紹介していない様々な機能も用意している。紹介は次の機会に。
- レコメンドも技術的には可能。開発は続けている。
- パッケージの中でカスタマイズの可否は厳密に切り分けている。
- データベースのコア部分などのサポートはについては当方で、それ以外の部分は保守業者によるカスタマイズが行える。
- 導入館によるコミュニティから改良などの要望を聞き取り、対応してゆく。
- ASP、SaaSにも対応可能。
また、「導入館によるコミュニティから改良などの要望を聞き取り」はどのベンダでも少なからず行っていることで、導入館で開発されたコードをコミットしつつ総体としてシステムの改良を図ってゆく、いわゆる「バザール型開発モデル」とは異なるようです。単にOSSでの開発によるコストダウンを看板にするのではなく、その方向で開発が進むことを期待したいです。
まあ、OSSの導入を仕様書に記載したら、「仕様中のOSS相当のソフトウェアについては弊社が開発した、また関与するものではないため、ソフトウェア自体の保守や動作保証については責任を負うものではないがよろしいか」と正論の質問書を出してくるベンダもあります。自治体/政府調達の世界ではOSSを調達できても、新たなコードの開発などコミュニティ自体への貢献はできないフリーライダーになってしまうのは仕方がないことかもしれません。
この後はポスターセッション口頭発表。何の用意もしてこなかったのでグダグダ。大変失礼をいたしました。
遅いお昼をかき込んだ後、14:00には再びポスターセッション会場へ。弊社ブースからご案内されてきた方、またこのポスターを目当てにおいでいただきました方に感謝いたします。アンケートっぽい黄色い紙の左上には、「21」とお書きいただければ幸いです。アメリカンフットボールの背番号で言うとランニングバックですよ。
今日の失敗は諸般の事情で弊社ブースに無線LANを敷設できず、このためポスター前で iPhone 3G でデモをすることに。頼みのe-mobileカードは自宅。
実は、こんなこともあろうかとスクリーンショットをスケッチブックに貼っておこうかと思い買いおいていたのですが時間不足で作業できず。でも、「iPhoneでも検索できる」システムと言うことでお許しください。
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