Stay hungry, stay foolish.
2005/09/29
今日のタイトル。「Stay hungry, stay foolish.(ハングリーであれ。馬鹿であれ)」ということ。
霞が関官僚日記さんの今日のエントリ [社会]ジョブズ、スタンフォードの卒業式でのひとこま からの引用です。「市村佐登美さんの手になる翻訳のようだ。」とのことです。スピーチの全文はここから読めるほか、かんべえさんの不規則発言からも読むことができます。
一言一句が深い思索に満ちていて、おそらく自分の卒業式でこんなスピーチがあったら泣くこと必死です。
その中でも印象に残ったのは、
人生には時としてレンガで頭をぶん殴られるようなひどいことも起こるものなのです。だけど、信念を放り投げちゃいけない。私が挫けずにやってこれたのはただ一つ、自分のやっている仕事が好きだという、その気持ちがあったからです。皆さんも自分がやって好きなことを見つけなきゃいけない。それは仕事も恋愛も根本は同じで、君たちもこれから仕事が人生の大きなパートを占めていくだろうけど自分が本当に心の底から満足を得たいなら進む道はただ一つ、自分が素晴しいと信じる仕事をやる、それしかない。そして素晴らしい仕事をしたいと思うなら進むべき道はただ一つ、好きなことを仕事にすることなんですね。という一節です。
いわゆる「本の虫」ではありませんが、図書館の仕事は好きです。分類や目録作成、索引付与などは実は苦手ですが、利用者に必要な情報を収集、整備し、また探しだし提供すること。それがどこかの誰かの役に立てるのなら本望です。
Webサイトで情報を公開してゆくこと。レファレンスブックやデータベースを駆使して情報を探し出すこと。電脳の海にダイブするような感覚にさえなります。
その中で作り上げた二次資料などのコンテンツが、一つでも残って語り継がれ利用され続けるなら、それがジョブズ氏が仰るところの「自分が素晴しいと信じる仕事」になると信じています。
常に最新の技術と向き合い、利用者の動向を読みつつ、有用なコンテンツを探し、作りだして多様な手法でより多くの人に広めてゆく。それが自分の仕事です。
ところで、前述のかんべえさんの不規則発言では、今週号の「週刊エコノミスト」誌P76に掲載されている「金融庁“異能官僚”が綴った『十戒』」というコラムの要約が紹介されています。
図書館屋としてではなく役人の一人(ここは勘違いに陥り易いところ。図書館屋である前に一人の公務員です。)としては耳の痛いところですが、サービス対象である国民としっかり向き合い、信念と誇りを持って仕事をせねば、という気にさせられました。明日にでも原文を入手したいと思います。