図書館総合展

第9回図書館総合展(1日目)

 今年もやってきました図書館総合展 in パシフィコ横浜。例によって準備含め4日間連続で詰めています。留守番部隊の課内各位に感謝を。今日は遅番なのでホテルで待機中。

 弊社ブースは、昨年のメインストリート角地という超優良物件から移動し、一昨年と大体同じ、左奥の図書館関係団体エリア(今命名)の緑色のブースで営業中です。今年はオシャレに花など飾ってみました。小間配置にはなにかローテーションのようなものでもあるのでしょうか。

 今年は特に新ネタはないのですが、展示会に間に合わなかった下記サービスのカットオーバに向けて鋭意準備中です。まだテスト画面もお見せできないので、詳細については別途お問い合わせください。

  • 12月以降リリース予定
    • 文献データベースのOpenSearch対応
    • OpenSearchアグリゲータと横断検索サービス提供
    • OAI-PMH実装
  • 11月中リリース予定
    • 相互貸借サービス開始(現在社内決裁中。NACSIS-ILL応需。)

 そして、例によって「____さんいますか」といって訪れてくれる方多数多謝。また昨年のLibrary of the Year(2位の館にも光を。何かください。)を覚えていてくださり、「衝撃を受けたので今年も来ました、ところで…」といってなぜか簡易なデータベース構築手法をコーチして差し上げたり。不在時や他の方の接客中に見える方もおり、大変失礼をしております。来年からは予約制にしようかしら(嘘)。

 とはいえ、業界関係者が集まっていて適宜情報交換ができる、という場としては図書館総合展はよい機会だと思います。展示や各種フォーラムも魅力的ですが、そういうコミュニティを広げられる場としての展示会、という側面を打ち出せるような企画があってもよいのかなあと思います。

 また、両親の故郷の町の図書館の方が奇遇にも通りすがり、「あの、失礼ですがそちらはN県のT町でしょうか」とお声掛けするとその通りとのこと。その後はローカルな話題で盛り上がりつつご説明差し上げた次第。現地は干し柿の下ごしらえで忙しいことでしょう。

 2日目の今日はこれからフォーラム聴講、午後はブース対応、夜はオフ会の予定です。さ、支度しよ。


図書館総合展。一昨年から個人的なテーマ曲は「恋は死んでしまった」(松任谷由美、1999。「Frozen Roses」収録。歌詞はこちら。)。ギターなロックに載せた「November...」とか「...港 交差点」などのフレーズがこの季節の横浜にはちょっとマッチな感じです。テンションを高めて会場入りする図書館退屈男でした。


第8回図書館総合展 (3rd Day)

 図書館総合展も最終日。資料を配る手にもより一層の心をこめて。

 今日は出席予定のフォーラムもプレゼンテーションもなく、ちょこちょこと他社のブースをのぞきに行くほかは一日ブースで説明と資料配布。むしろ今日は珍しいお客さんが会ったぐらいだろう。一人は4月に東京の研究所へ異動となった後輩。最近便りが無いので心配していたが、今は刊行物の担当で締め切り間際の研究者を追い立てるのが仕事らしい。1時を回り人手も余ったようなので、2人で昼食。HardRock Cafeをセレクト。無意味にアメリカン。そしてRock'n Roll。情勢厳しいと伝えられるアンナミラーズも捨てがたいが、TowerRecordでまんまと「デトロイト・メタル・シティ」1・2巻を購入した自分にはHardRock Cafeが意味なく似合う。ゴートゥDMC。昼食、いつもの戯言、そして別れ。今日は急に横浜への出張が決まり、大体は見たのでもう帰るという。東京ライフ。

 もう一人は、9月まで非常勤として勤務していた方と再会。他の研究所に派遣が決まり、今日は「勉強して来い」ということで出張だそうだ。別に、上司の方ともお話しさせて頂いたが、派遣職員の身であっても出張させ最新の動向を把握させる姿勢に感服。何かと厳しい弊社ではそうも行かないだろう。

 隙間を見て他のブースも偵察。普段ブログを読ませていただいている方の発表後、意見交換をさせていただいた。一昨日のフォーラムでも話題になったところだが、館内用のOPACでは検索結果で単に「検索結果は0件でした」と出すのではなく、所蔵は無いがMARCのデータを見せ、「こんな本もある」と案内しているという。「検索結果は0件でした」終了。では芸が無い、とは最近よく聞く話。NDL-OPACやWebCATにリンクして他館所蔵を探させる例もあるが、amazonやbk1へリンクし「この本を購入する」という選択肢があってもよいのではないか。アフィリエイトがあれば歳入増になるかもしれない。「地元の本屋を守れ」というのなら、そのまま書名、ISBNなど必要な情報をプリントアウトさせて本屋さんに持ってゆき注文すればよい話。あとは本の到着まで自分がどのくらいの時間を待てるが、だろう。早いほうがよければamazon、遅くてもよいなら図書館で順番待ちもあり。そんなサービスもよいのでは。などと思う。

 14:30-15:00はフォーラムの狭間。ホール内の人も増える。資料も捌ける。今年用意したのは800部。昨年と同じ数量だが、200部ほど余した。今年もそんなくらいだろうとの事前予測。

 17時。フォーラム終了。各社とも最後の接客に懸命な様子。弊社もだ。ふと気づく。資料があと(A4コピー用紙500枚入り箱)一箱を切っている。誰かが、「どうせ後から『すみません、まだありました…』と言うだろう」と呟きつつバックヤードの段ボール箱を片端からつぶして歩く。

 そうこうしているうちに、こちらは一昨日のフォーラムを聴講した方から「アレは御社が1位になるべき。」「今はビジネス支援が重要かもしれないが、その先を考えたら御社の取り組みは重要。そこを分かっていない。」「フロアから発言の機会があったら一言苦言を呈したかった。」と熱いご支援のメッセージを頂く。相変わらず、「一昨日のフォーラムを聞いて」いらっしゃる方も多く、第3者に取り上げていただく効果を実感する。

 終了時間が近づく。誰かが言った。「資料ありません。すべて配布しました。」800部がすべて捌けた。バックヤードからも、資料が消えていた。それでも来場者は尽きない。データベースに特化したリーフレットや個人手持ちの資料まで配る。
 そして配るものはなくなった。なんとなく高まる達成感。でもすぐに撤収準備。デモ用のPCを順次梱包、箱詰め。宅配便の宛名書き。これから中国四国方面で開催されるセミナーのために送られるPCもあるので、注意深く梱包。
 18時。終了のアナウンス。確か去年は拍手があったような…と感慨にふける間もなく梱包梱包搬出搬出。すべての荷物が搬出された頃、ブースの木工は設営業者の手により手際よく解体されてゆく。3日間ありがとう。そして自ら分電盤のブレーカを落とす。さあ、帰ろう。

 残っていたスタッフで中華街へ。小さな食堂で上海蟹! 初めてだったが、こんなにおいしいものだったとは。ただ、小さいから食べにくいけど。


 ということで今年も無事閉会。無事でなかったのは自分の体。…一日置いて腰痛が。なのでblogの更新も遅れること5日。
 次は名古屋で会いましょう。


第8回図書館総合展 (2nd Day)

 図書館総合展2日目。今日は遅めに11時に会場入り、そのままブースで説明対応。なぜか不在の時に限って尋ねてこられる方が多く、申し訳なく思う。失礼しましたが、いつでもご連絡ください。
 昨日に引き続き、「RSSを」と言われると呼ばれてその都度弊社の取り組みについて説明。その他、通りすがった方をキャッチ、「…研究はちょっと…よくわからないし…」という方には、半ば強引に弊社(の関連研究所)の研究成果のうち、一般消費者にもなじみのある

などの研究成果を紹介、これらをタイムリーにキャッチできるツールとしてのMAFFIN News Feeds CenterとRSSに結び付けて紹介するなどの地味な広報活動を展開する。また、夕方のプレゼンテーションも「まだ席はあるか」などと聞かれるなど関心は高い。ぜひ聴講をお願いしますと回答。昨年よりは、RSSそのものの知名度も上がっているようだ。
 もちろん、農業高校など弊社のターゲットとなる顧客の皆様には文献データベース、研究報告などの全文情報閲覧などをアピール。必ず聞かれるのは「あの、費用は」というMoneyな話だが弊社のサービスはすべて無料。これは大きなアドバンテージとなり、「なら触ってみたい」ということでその場で利用登録をされる方もあり。
 一方で、農業系学部がある大学図書館ご担当の方からは「去年と同じなの?」という厳しいご指摘も。収録データを増やしたり細かい改良は繰り返しているが、大筋では同じ。「本年度中にはDBシステムを更新予定」など今後の計画をご説明し凌ぐ。
 
 そして午後。夕刻になり弊社の所長も来場。プレゼンテーションの時は近づく。
 ぽつぽつと人が集まりだす。開始は17時で、それまでフォーラムに出席している方は終わってから駆け込みで来るだろうと見込み、定刻より開始。
 与えられた時間は40分。うち30分でスライド説明、5分弱でデモ、後は質疑応答に当てる。資料は追って公式サイトで公開予定。
 スライドの説明の中では、

  • RSSによる新着情報配信の開始と、これを通じての新しいサービスの可能性を検討
  • 誰でも自由に書誌データをXMLで引き出せる次世代のOPACを開発
  • 「書誌データを公共財にする」

点を強調し説明。デモした事例は3点。

  1. タグクラウド
  2. blogへの自動投稿
  3. 取得したXMLデータを全文検索システムHyper Estraierで他のデータベースと共に再構築、横断検索(これは今回がお披露目)

 いずれも「OPACの機能拡張ではなく、XML出力機能を利用して第三者が同様のサービスを構築可能」であるOPAC2.0の特徴の一つを強調して説明。ちなみに、タグクラウドは直接RSSを取得しタイトルに形態素解析をかけて生成しているが、残りの2つは主にPlaggerの機能による。blogへの投稿は、Plaggerで前処理したフィードをMovavleType投稿用のPerlモジュール(Net::MovableType)に通して自動投稿している。

 質疑。TRCMARCなど市販MARCの利用と再配信について問われる。いつかは考えなければならない問題ではあるが、現時点では弊社OPACのデータは省内、研究所発行物などいわゆる灰色文献の書誌が中心のため特段の問題は生じておらず、また各種MARC作成者とはコンタクトしていない、と回答。内心、市販MARCについても、一旦各館でデータを購入したら、あとは自由に公開させてもらえればよいのに、という思いはある。いずれ、このような情報公開の形態が普及すれば何らかの形で解決したいとは思う。

 プレゼンテーション終了後は何人かの方と名刺交換をさせていただく。旧知の方もいらっしゃり、「(情報管理4月号の)論文を読んだだけでは分かりにくかったが、講義を聴いてやっとコンセプトが理解できた」等のコメントを頂く。聴講していただけたことをありがたく思う。

 閉場後には別のお座敷が待っている。そう、mixiの司書コミュニティのうちOPAC関連トピックのうち、興味ある方を対象にしたオフ会だ。集合と名刺交換などの後、一路中華街へ向かう。
 宴は盛り上がる。各所で行っているOPACを関連とした機能改良の取り組みや、先日から動き出したProject Next-L(サイトが公開されました)の熱い説明(とリクルート)などもあり。とにかく、現状のOPACに機能不足を感じ、様々に改良を行ったり関心のある方と意見交換できたことは大きな収穫でもある。こういう現場レベルでのコミュニティが形成できることは仲間が増えたようでうれしい。

 連れ合いはつくばへ戻らないといけないので、終宴後は失礼ながら2人ともども早々に退席。うまく日付が変わらないうちにつくばへ戻れたようだ。
 こちらは、ホテル入りしてそのまま爆睡。やはり3日分の疲れが出たようだ。

 そして迎える最終日。Don't give up. 走り続ける。


第8回図書館総合展 (1st Day)

 図書館総合展がやってきました。弊社も出展しています。そして準備もあったので昨日から桜木町に泊り込み。

 午前中は主催者フォーラム「この図書館がすごい! -IRIが選ぶLibraries of the Year-」に出席。事前の会合で選定されたアカデミーヒルズ六本木ライブラリー諫早市立たらみ図書館鳥取県立図書館、そして弊社について、IRI図書館コンサルティングタスクフォースメンバーがそれぞれの特徴的な活動についてプレゼンテーションをし、そこから発表者の投票でまず2館に絞込み。その中から会場の拍手で1位を選出すると言う趣旨。

  選定基準は、

  • 公共的な図書館(「公共図書館」ではない)。誰でも利用できることが前提。
  • 特長的な活動をしている。「これからの図書館」の要素を持っている。

 まずは4者のプレゼンテーションを拝聴。それぞれの特徴が現れる。本を通じた会員間のコミュニケーション形成の場となるアカデミーヒルズ六本木ライブラリー、住民主体で地域と密着したサービスを是とする諫早市立たらみ図書館、そして県庁や国、NPOなど各種団体を巻き込み、確たるフレームワークの下でビジネス支援を推進する鳥取県立図書館。いずれ劣らぬ特徴ある図書館だ。
 弊社はと言えば、「常に新技術・サービスの動向をキャッチし新たなサービスを模索しつつ運用し、「データ」を通じた新しいサービスの可能性を追求している」と評され、主に技術面での積極性が評価されたようだ。
 決戦は鳥取県立図書館対弊社。よく残れたものだ。結局、拍手は鳥取県立図書館のほうが多く、弊社は次点となった。とはいえ、ここまで宣伝していただける機会は珍しいので、紹介していただけただけでも感謝したい。

 各館の比較の中ではいくつか議論があったが、特に貸出についての見解が興味を引いた。公共図書館での「貸出」という固定観念を破り、購入という形で資料を提供するアカデミーヒルズ六本木ライブラリー。また従来の貸出の問題点として「地域社会にどう影響してきたかを考えてこなかったこと。そこを図書館側から語ってこなかった。」との指摘。
 公共図書館で「資料を貸し出す」という行為は利用者に何をもたらすのか。手段が目的になってはいないか。そんなことを考えさせられた。弊社の扱う資料はほとんどが研究支援のため、そして「巨人の肩の上に立つ」ためのもの。結果は自明のようにも思える。図書館で資料や各種の情報を収集し、提供することによるアウトプットは何か。どうなるのか。それを明確にイメージできることが次世代の図書館を構築するための課題なのかもしれない。

 午後は自社ブースで各種サービスの紹介などなど。午前のフォーラムのおかげで、「RSSについて聞きたい」方が多い。ありがたいこと。とはいえ、つい長々と説明をしてしまって時間が削られ困った方もいらっしゃった。ご迷惑をおかけしました。

 なぜか「男前豆腐店」のグッズ販売もあったのでタオルを購入。ライブラリアンに気合を入れてくれるのか。

 明日は17時からプレゼンテーション。いよいよ来た山場。走る緊張。無事にオフ会に出られるのか。未来は誰のためにある。


図書館総合展終わりました

 職場にある自席のPCを自宅からリモートで操作していたら、その様子を職場側で見ていた先輩に「夜は怖いからせめてディスプレイの電源を切ってくれ」と言われた図書館退屈男です。接続はVPN経由です。

 さて、図書館総合展が去る12月2日に終わりました。起案から足掛け約半年。長い準備でしたが、開催している3日間はあっという間でした。気が抜けたのと疲れが出てぼーっとしてましたが、やっと正気に戻りこのエントリを書いています。

 前回のエントリで

ThinkPad X41 Tabletを持っているのがここの中の人です。

 と言明したとおり、専用キャリングケースのアームストラップでThinkPadを左腕に固定してデモなどしてました。この状態で半日過ごすと昼食時に茶碗を持つ手が震えるなどの現象に見舞われます。あまりおすすめしません。

 ということで勧誘と接客に勤めたわけですが、声をかけると「うちは文学系なので…」と言われてスルーされるなどの目にあいます。そう、NDCで4,6類専業の弊社はそれ以外にはめっぽう弱いのです。それでも、「無料」のデータベースサービスであることや専門性が受たようで、結局パンフレットは550部を配布できました。また、アンケートに答えた方にお渡しした「血液サラサラ」な梅エキスも好評でした。(すみません、主成分のムメフラール(リンク先はPDFです)についてはみのもんたさんがすでに紹介済みでした。)また、「Jump to Libraryを使っています」という方も何名か見え、10年選手の枯れたサービスとはいえお使いいただいていることをありがたく感じました。(実は、提供しているWebサーバのデータ転送量の大半を占める弊社のキラーコンテンツのひとつでもあります。)

 その他、学校図書館の方やさまざまな大学、企業の方など、普段お話を伺うことのない方々から貴重なご意見を頂くことができました。

 心残りなのは、ほとんどブースに張り付きでフォーラムを聞きに行けなかったこと。特にgoogleさんのお話は気になっていたのですが、サーチャーの会ブログ日々記などで触れられている通り、彼らの持つ理想へ向けて着々と進んでいるようです。また、CNETの記事「サービスを急拡大させるグーグル、そのスピードの秘密と狙い」で米GoogleインターナショナルプロダクトマネージャーのAngela T. Lee氏がコメントしている

ただ、他の会社が持っているコンテンツを買ってきて、それを提供するということはやりませんし、編集者やライターを抱えて自社でコンテンツを作るということもしません。それは現CEOのEric Schmidtも「絶対にやらない」と否定しています。なぜなら、Googleは「情報がここにありますよ」と教えるのが自分の役割だと考えているからです。

(中略)

我々は、1個だけ検索窓を提示し、そこにユーザーが思ったことを打ち込むと、予想した通りのものが返ってくるというのを理想としています。ユーザーの方々に、使い方についてあれこれ説明をしなければならないとしたら、それはいい仕事ができていないという指標に他なりません。

という言葉、我々には重いです。それは弊社を含めた図書館が持つ理想であり、重要なミッションのひとつであると考えています。googleが図書館と競合するのか、手を組んでゆくのかはわかりませんが、無視できる存在ではないことは確かです。コンテンツホルダである弊社も、いずれ何らかの形で対応を迫られるでしょう。

 さて、手すきの折には、主に図書館システムのベンダーさんにRSSへの対応状況を伺ってみましたが、

  • 対応の計画なし。また要望も頂いていない。(数社)
  • 各社とも機能がほぼ均一になっている現状で、差別化を計るため検討したい。
  • ご要望いただければオプションで実装します。
  • …RSSって何ですか。(本当)

という状況で、まだまだ普及には時間がかかりそうです。
 とはいえ、実際に弊社のRSSによるサービス事例をご覧頂いた方からは、

  • よくわからないが便利そう。使ってみたい。
  • ここまでの活用例は見たことがない。自館の参考としたい。
  • 国内どころか海外でもここまでの事例は見ない。先端的事例ではないか。
  • 出版社が提供するE-mailアラートで十分ではないか。

などのご意見を頂きました。また、書誌構造をXMLで記述するための名前空間の検討と実装などについても意見交換をさせていただきました。この問題についてはどなたかご意見ください。というかぜひご相談させてください。早く実装したもの勝ちですかね。>詳しい方。

 とまあ、そんなこんなで3日間は過ぎてゆき、図書館総合展終了の放送と周囲の拍手の中で、思わず涙ぐんでしまいました。撤収はバックヤードのLAN配線を解き、荷物を梱包して発送、小一時間ほどで周囲のブースを含めあっという間に片付いてゆきました。あっけないものです。

 内部からは、「例年より各社のブースが地味になっているような気がする」という声も聞こえてきました。もう派手に展示会を展開する時代ではないのかもしれません。しかし、図書館関係者が館種を超えて集まり、意見を交わせる場としては重要だと思いますし、他の図書館にも安価に出展可能にしてもらい、それぞれのサービスを紹介できる場になればとも思います。

 今年の出展で得られたことは思ったより大きかったです。来年もまた来たいです。


 個人的にうれしかったのは、母校の司書課程の恩師であるH先生が、「彼は自分の弟子だ」と覚えていていると耳にしたことでした。ブースに見えた関係の方から教えてくださいました。

 卒業して10余年、ゼミの恩師のところには交流がありますが、H先生のところには失礼をしてばかりでした。そんな弟子でも、覚えてくださっていたことに感謝します。いずれ、改めてご挨拶に伺います。


図書館総合展明日から

 いよいよ図書館総合展が明日からの開催になりました。
弊社の出展状況は随時紹介してきたところですが、明日ともなると緊張するものです。


 なお、弊社ブースは会場左奥のNo.68です。そこでThinkPad X41 Tabletを持っているのがここの中の人です。RSSとか新しいネタにご興味ある方はその旨お申し出ください。個別にご説明いたします。
 間違っても周囲のスタッフに「図書館退屈男は誰ですか」とか聞かないでください。


 多くの方のご来場、また30日の出展者プレゼンテーションへのご参加をお待ちしております。





InternetMagazine。今月の特集は「Web2.0」でした。先日、RTC勉強会というところでもお話を伺ってきたところなので、近日中に記事にします。


でも、"Folksonomy"って既存の図書館による各種分類法を用いた情報の分類とは真逆の発想ですし、"User as Contoributor - Rich User Experiences"を本気で考えると「利用者の秘密を守る」図書館の思想とはまた別だなあと。ユーザがそれを求めているのなら、図書館も変わっていく必要があるのでしょうか。・・・みたいなことを書く予定。