最近の出来事

10月…

 AJAXでも勉強しようと思い書店に入るも、出てくるときに手にしていた袋にはガンダムエース11月号増刊 お笑い特集号が入っていたのはなぜなのか。いや、本当はAJAX Hacksとか実践AJAXとか欲しかったのですが誰も信じませんかそうですか。

 10月になりました。例年なら職場では人事異動があったりしてばたばたなのですが、今年は職員の人事異動はなく、平穏無事…ではなく、レファレンス協同データベース研修会の事前課題に取り組んだり10/11の大阪講演のスライドを作ったりと図書館退屈男的には泥縄な日々です。あげくに http://a9.com/ にアクセスするとユーザーインターフェースがすっかり様変わりしていて、せっかく作った弊社OPAC導入マニュアルも書き直しを強いられる羽目に。詳しくはInternet Watchの記事あたりが参考になると思います。

 そして、文献複写など仕事の補佐をしてくれていた非常勤職員さんが9月いっぱいでご退職。後任は募集中で、「われわれの館」にも掲示しておりますので募集要項を隅々までよく見て納得の上でご応募ください。「このブログを見た」と言っても何の効力もありませんのでご注意ください。

 そういえばGoogleツールバーのボタンギャラリー。9/20のエントリの通り、

 1はGoogleへの申請が必要。動作確認は済んでいるのですみやかに必要事項を記入、送信。「数日で終わるよ」と英語の自動応答メールが返ってきたが、日本語で記入しても大丈夫だったのだろうか。

 と送ったきりで掲載される気配なし。先のメールには、

We'll review it over the next few days, and if it's accepted, you should see it up on our custom button site within a few weeks.

  とあったので、今は"a few weeks"のあたりであることを願いたいです。ちなみにエントリしたカテゴリは「リファレンス」です。

 WarewareGoogleツールバー4。キーワードを検索窓に入力すると履歴と候補を示してくれます。

ちょっと便利なのですが、「われわれ」と打つと左図のように「我々は一人の英雄を失った」だとか気合の入る演説の候補を示してくれるのですが、それは図書館退屈男のPCだけですかそうですか。


 ただの近況報告なエントリになってしまいました。次回はRSS→Plagger→HyperEstraierあたりのネタということで一つご勘弁を。


政見放送を見る。

 政見放送をYouTubeで放映している政党があるという。これは画期的かつ野心的な試みではないか。しかも複数のメッセージがあるようだ。図書館退屈男としても、退屈しのぎに早速見に行くことする。

 [視聴中]

 …党首、幹事長の熱いメッセージを受け取った。フムン、確かに美しい日本の実現、輝ける未来のためには、今こそこういった政策提言が必要なのであろう。さらにこれらの主張を、今話題のCGM(Consumer Generated Media)の一つであるYouTubeに流す。この試みは、党内部でも公開にあたり相当の議論があったのではと推測できるが、多くの人々、特に政治に無関心と言われる層にアピールするには最適とも言えるアプローチであろう。弊社も参考としたい。

 これらの政見放送は、http://www.youtube.com/watch?v=AHT7umKvzuM から視聴できる。ぜひ多くの方にご覧頂きたい。


遠い「時かけ」

 カレントアウェアネス-R紹介されていた、図書館向けオープンソースプラグイン“LibX”(http://www.libx.org/)のインストールがうまくいかないので今日は自分語り。出来ていたら、喜び勇んでさぞや自慢げに書くいけ好かないやつと思われているかもしれないので、たまにはいいかもしれない。

 「時をかける少女」が巷で大人気らしい(Yahoo!調べ)。むかーし、ジュブナイル版で読んだような。いや、それは「ねらわれた学園」だったかもしれない(←作者も何も全然違うぞ)。とりあえず原田知世主演の映画は未見。 ゆうきまさみの「時をかける学園(ねらわれた少女)」は読んだけど。

 とりあえず、昼休みに走る雲と青空を眺めながら主題歌の「ガーネット」(奥華子)を聞いてみる。

 …ヤバイ、いい歌だよ。こんなん映画館で聞いたら泣き確定。脳内でヘビーローテーション。

 直ちに「ガーネット」を(定価1000円なのでamazonだと配送料取られて悔しいので)7Dream.comでオーダ。在庫あるといいな。ていうかいいから今すぐ持ってこい。ついでに9月から上映予定の近くのシネコンに行って前売券Get。当然クリアフォルダも、だ。しかも全国どこの上映館でも見られるチケットだぜ。映画の前売券なんて、はじめて買ったから浮かれてます。

 とはいえ、世間はどうか知らないが中~高校生の時の「夏」は、どよんと曇っていてただただ蒸し暑かった記憶しかない。ただぼんやりとしていただけだったんだろう。何年かしたら受験を経て次のステージへ移動、ぐらいにしか思っていなかった。
 大学ではサークルの夏合宿で地方の小学生と飯盒炊爨したりゲームしたりするイベントがあったりして、それなりの「夏の思い出」もある。西伊豆の海と夕焼けは絶景だった。

 社会人になってから、何回か夏に(冬もあったけど)LEGOのイベントをセットする側にいた。東京ビッグサイトの片隅で、完全に趣味でLEGOの展示や自作のロボット同士の対戦ゲームをやっているちょっと変な集団。おかけで仕事を離れて、いろいろなLEGOビルダーに出合うことができた。今はもうないけれど、楽しかった。「来年はもうこんなイベントはできないかもしれない」というセンチメンタルな、でもまたあるんだろうなという楽観論が入り混じった思いで毎年関わっていた。前日搬入の誰も居ない東館ホール。当日朝の空いた首都高速とレインボーブリッジ。そして青い空。夕暮れと共に撤収。たった半日のLEGOの展示。あっという間に過ぎてゆく夏の一日。スタッフは誰も社会人で、ちゃんと仕事もあるのになんであんなイベントが組めたのだろう。

 今年はなぜだか暑い中をあちこち駆け回って講演やら発表に忙しい(まだ2本ある!)。OPAC2.0というコンセプトがもの珍しがられるのも今年ぐらいだから、きっと思い出として美化されて記憶に残る夏になるような気がする。

 …「夢中でかける明日」かあ。毎日(でもないが)何かと日常に忙殺されているから辿り着いたとしても判らないけど、たぶん知らないうちに落としていて、大洗の海岸あたりに埋まっているんだろうな。


専図協全国研究集会初日+雑記

 たまには気楽に雑記。

 今日明日は専図協全国研究集会参加のため日本科学未来館へ出張。
 つくばエクスプレスを秋葉原駅でうっかり寝過ごし、折り返して発車する寸前に飛び降りたのはともかく、新橋からはゆりかもめ。無人で全自動で運行。それを見た修学旅行生と思しき中学生が一言、

「こんなに科学的になっているんやなあ」

 「科学的」。サイエンスの前線で仕事をしていてもついぞ聞くことのない言葉。彼の中では「科学的=カコイイ、スゴイ」と同義なのだろう。人はいつまで「科学の力」を信じていられるのだろう。世に伝え残す側として、胸に刻んでおこう。

 16:15から基調講演。「図書館を使い倒す!~取材の現場からの期待と注文」 千野信浩氏(ダイヤモンド社 週刊ダイヤモンド編集部)を拝聴。詳しくは著書「図書館を使い倒す!」を参照されたい。

 取材という実戦の中で、必要な情報は何か、手に入れるためにはどこに行けばよいのか、そしてそれらが可能なサービスを行うためには何が図書館に必要なのか。図書館を実際に訪れ使いこなしている者からの言説には説得力がある。現場で百戦錬磨の記者と自分と相対したら、明確な、そしてそんなハイレベルのユーザを満足させれるサービスができるのか。自問自答。いずれにしても、もっと既存の理念や理想にとらわれない外部ユーザの視点から、図書館の意義についての発言があってもよいと思う。

 懇親会も出席。顔見知りの方と挨拶したりされたり。また紹介されたり。以前はお互い「名前は聞いたことがある人」で終わっていたが、最近になってこうした繋がりから新たな協力関係やサービス展開に繋げてゆく事ができるようになったように感じる。自分の立ち位置が変わってきたとでも言うのだろうか。ささやかながら、書き物その他が誰かの何かの役に立っていればと思う。

 帰宅。「ラ王2.0」の存在をとあるblogで知る。日清のプレスリリースによれば別に麺が2倍(当社比)なだけで2.0とは商品名には入っていないのだが、ここまできたのかと感じる。OPAC2.0なんてワードは今年を、いやこの夏を乗り切れるのだろうか。不安と共に就寝。


トーストラック

 たまには連休中の出来事なぞ。

 唐突ですが、トーストラック(or トーストスタンド)をご存知ですか? 要はトースト立てです。

 Googleでイメージ検索をしていただければ大体の形状はお分かりになると思いますが、焼いたトーストをお皿に平たくおくと熱気でカリカリ感が失われてしまうので、立ててトーストを食卓まで持ってゆくためのスタンドです。イギリスではきっと「一家に一つ」(想像)みたいなアイテムで、以前Internet Librarian International 2004に参加した際の会場だったMillennium Gloucester Hotelでもこれで三角に切った薄くてカリカリのトーストが供されていました。安いconference rateで宿泊したので、有名なEnglish BreakfastではなくContinental Breakfastでしたが。(卵焼きとかベーコンやらはつきません)

Pht0509232000 で、紅茶がものすごくおいしかったのとトーストラックが気になって、Googleで検索したりいくつかお店を回ってみたのですが見当たらず(あっても純銀製とかだったり高い)国内では入手できないものかと思っていたのですが、連休中にららぽーとへ出かけたところ、ありました!
 212Kという
輸入物のキッチンウェアを扱うお店で、買った品は写真のもの。 蛇腹状に広げることができ、トーストのサイズに合わせて4枚まで運べます。

 これでせわしい朝のひと時にも変化が出るというものです。長く使いたいですね。

 …あれ、212Kってつくばにもお店があるよ。実は船橋まで行かなくても買えたのかなあ。いやそんなことはないと信じよう。大体通販でも買えるみたいだし。2年前にはヒットしなかった。そう信じよう。うん。


引けない「図書館戦争」

mixiで「図書館戦争」という小説が紹介されていた。なんでも超法規的検閲集団に対して図書館員が武装して戦う話らしい。図書館退屈男の出番があるのか。

おお、それは面白そう、ということで連れ合いがmixiで紹介されていたISBNでBK1を引いてくれたけどヒットなし。書名で引いてもヒットしなかったようだ。

自分のPCでamazonさんに聞いてみた。書名で引いて、「最新の出版年月」でソートして発見。
ふむふむ。あれ? ISBNちがうよ。こっちは「4-8402-3361-6」。

とりあえず調査。レファレンスだね。
GoogleでもamazonやBK1のデータがヒットするのだけれども、リンク先にはデータがなく。

今度はテクノラティさんに聞こう。ここからblogをターゲットに検索。

フムン。
StarChartLogさんのエントリ「『図書館戦争』の謎」によると、

どうやら出版社か取次かどこかで行き違いがあり、間違ったISBNが伝えられたようです。bk1でも最初は「ISBN4-8402-3362-4」だったとか。

さらに調べていくと、意外なことが判明。セブンアンドワイを調べたところ、電撃hp Volume.40 iconのISBNが「4-8402-3362-4」なのでした。電撃hpは720円。なるほど。書籍データに「40巻」とあるのも、電撃hp Volume.40のデータでもあると考えれば謎が解けます。

とのこと。うむ、どこかでMARCに間違ったデータが入力されていたのかな。
今日はNACSISが定休日でTRCMARCが引けないから確認できないなあ。
NDL-OPACはメンテ中だし。Webcatは…受入館なしね。

もし、MARCにミスがあったとして、それで受入しちゃったらどうなるのだろう。後から書誌データ修正のお知らせとかはこないだろうし。最悪、誰かが気づくまでそのまま流用されて全国の図書館やオンライン/オフライン書店に…図書館員的にはサイバーテロ。本当に戦争起こるぞ。

そんなわけで、基盤的なメタデータにミスがあると影響があちこちに波及する、という事例でした。


さ、原稿書こう。今度はOPAC2.0だ。言ったもん勝ち。


cybozu.netからお引越し

以前のエントリの通り、cybozu.netさんのサイトリニューアルに伴いサーバの移転を余儀なくされたわけですが、結局cybozu.netさんからご提供いただいたアカウントを使ってTypePadに越してきました。三ヶ月無料なのと、コースも最大容量のProにしていただきました。ありがたいことです。

でも、@niftyのLaCoocanも心惹かれます。PHP,Perl,Ruby,sendmail,SQLiteと揃っていれば自分でMovableTypeを設置してもいいわけですし。値段も年額5,670円とお手ごろ。

また春になったら考えましょう。


夏休み・・・のはず

今週は夏休み。バカンスなウイーク。

さわやかな高原の風に吹かれながら、BGMの浜田省吾が日々の疲れをいやす・・・はずでしたが、まだ自宅にいます。台風が来ている、というのもあるのですが、ここへ来てちょっと遅い「夏休みの宿題」が襲い来たのです。

それは約2週間前にさかのぼります。前回のエントリ通り、10年勤続の感謝状を頂くことになり、やおら渡部美里の「10 years」を聞いてみたり、「ツルモク独身寮」(7巻)に浸るためにKANの「東京ライフ」を中古CD屋でgetしたりと「いやぁ~昔はねえ~」とノスタルジックな気分に首まで浸かっていたら、来ましたよ、

   【予稿原稿審査結果】

という現実に一気に引き戻すメールが。from XXXXXXX2--5。
まあ、「OK」だと思って中を見たところ、「利用者側にとってのメリットを紹介」すべしとの選考委員からのコメント。要加筆、ということでひとつ。
システム自体や実装手法の要約は書いたのですが、確かに利用者へのメリットについては記述が甘かったところ。「手段のためには目的を問わない」ところが多々ある開発者としては痛いところを突かれています。

ということで書き直し書き直し書き直し。なぜかこのところ日中はなにかと忙しく、やむなく時間外。気づいたら9/2。明日から夏休み。わかりやすい図(一部業界ではポンチ絵とも呼ぶ。)もあった方がいいということでこれも作成。MS Word上でのレイアウトに苦しんでいたらもう午前様。とりあえず形だけは整えて、いったん帰宅することに。

で、今日になってもちくちくと手を入れていたのですが、確認をお願いしていた上司からもメールでOKが出たので明日提出することに。これで休みに入れるさ。

あとは(採択されれば)11月の発表にご期待下さい。キーワードは「RSS」。


以下余談:

それでも本屋に立ち寄って、RSS関連の本をあさっていたところ、「利用事例」にうちのサイトが!
「公共機関ではめずらしい」とあるものの、ページを写真入りで紹介していただきました。有り難いことです。


10 Years

 とある図書館に勤続して約12年。1年ちょっとは図書館とは別の情報系の部署に勤務していたので、図書館で働いた期間は10年と数ヶ月。
 そんな自分の10年の勤務に対し感謝状を頂けるということで、永田町某所へ出張したのが先週の話。厳粛な雰囲気の中で感謝状を頂いた後は、関係者との懇談会。
 思い出すのは、今の職場に配属になって以来、主にWebを中心としたインターネットテクノロジーやアプリケーションに関わってきたこと。1993年にX 端末で見たNCSA Mosaicの上で回転する地球を見たとき、そして英語のテキストを頼りにテキストエディタで初めてHTMLファイルを作ったとき、 10年後にWebがインターネット全体、いや世界を支えるインフラになるなんて思いもよらなかった。gopherWAIS、archieといったもう消えていったアプリケーションやサービスのこと、CERNやNCSAのhttpdの設定の小技に血道を上げたこと、増え続けるWebのトラフィックを少しでも軽減し、バックボーンへの負荷を減らして利用者にはスムーズなアクセスを提供するためCERN httpdのcacheやSquidを利用した分散Webキャッシュ網を構築したこと、一見すると仕事は図書館屋らしくはないけれど、全てが当時は新鮮で、楽しかった。
 図書館屋らしい仕事といえば、Webによる情報発信の支援やその手法の把握。HTMLとWebサイトの作成から、CGIによる文献複写依頼の受付と処理システムの開発、StreamWorks、VDOLive、RealSystemなどを使った動画配信技術による情報発信の支援、フリーの検索エンジンを利用したサブジェクトを限定したWeb検索システムの開発と提供。新しい技術を見るとつい手元で試したくなり、目処が立ったら即提供。今考えると無茶もしたけれど、勉強もさせていただいた。システムライブラリアンの仕事とはこんな感じなのだろうか。周囲にも感謝したいところ。
 そんなことを考えつつ、その日の夜は霞ヶ関界隈の図書館関係の友人たちと会食。図書館の話題はもちろんのこと、オタライクでコアな話も盛り上がる。もうちょっとこの世界でがんばろうという気にもなってくる。付き合ってくれたみなさん、ありがとう。そして、これからもよろしく。


 そんなわけで、時流に乗ってblogを始めてみました。まだここのサービスはalpha版だそうで、カテゴリやメニュー、デザインが編集できなかったりと、未実装の機能が多いようですが使っていきたいと思います。昔はみんな限りなくalpha版だったわけだし。
 トラックバックも送ってみたり。うまく届くといいなあ。


参考: